春は出会いと別れの季節、そして"何かと写真を撮影する季節"である。デジカメ普及や携帯電話のカメラ性能向上により、普段から写真を撮る人が多くなった昨今だが、なかでも今の時期が"最も写真を撮る時期"なのではないだろうか。うららかな日和は出かけようという気にさせてくれるし、旅先やレジャーシーンで写真撮影は欠かせない。ほころびだした花のつぼみにはカメラを向けたくなるものだし、入学・卒業シーズンということで記念撮影の機会も多い。

だが「写真を撮る」のと「写真に写る」のはまた別の話…NewsCafeのアリナシコーナーには、ユーザーから「写真に写りたくない…アリかナシか」というテーマが寄せられたようだ。調査結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。

【アリ…83.7%】

■写真映りが悪いので嫌です。

■必要な証明写真以外は滅多に撮らない。

■どうしても写す場合はなるべく隠れる。

■ブスだから! 自分の顔あまり好きじゃないからね!

■年々、お見苦しくなっていくので。

■撮るのは大好きだけど撮られるのは嫌。

■カメラの前で笑顔作るのが苦手。

■現実を突き付けられる…(笑)。

■魂を抜かれるので(笑)。

■疲れてる時はトクにね…。ひと声かけてね…逃げるから…(笑)。

【ナシ…16.3%】

■写真は思い出になるからね…。

■そこに存在していたありばい(笑)。

■と言っても家族との写真ばかりだけど。

■心霊写真じゃあるまいし…。

■写りよくないけど後に記念になるのは別にいいかな。

■楽しい出先なら旦那さんと撮りますが?

■自分で自分を撮る事はしないけど、別にイヤではない。

■自撮りをたまに。鏡以上に写真は冷酷なので反省材料とする。

■魂抜かれるか?

■私、写真映り悪いから…とか言う奴、元から悪いわ(怒)。

結果はなんと【アリ派】8割超。世の中にこれほど多くの画像が溢れる時代であるにもかかわらず「自分が写真に写るのは嫌だ」という人が大半なのである。最も多かった意見は「写真写りが悪いから」、次いで「自分の顔が好きではない」など。実物との対比についてはとりあえず置いておくとしても「自分が写った写真を見たくない」という人が大多数であるようだ。また「自撮りしてる人の気が知れん」という声もあった。10代・20代に限って調査をすれば、数字も変わるのかもしれないが…。

なかでも気になったのは「勝手にFacebookやらにのせられる場合あり」など、本人の許諾もないままweb上に画像を流されるケースである。「写真に写りたくない」と思っている人間は、自分のあずかり知らぬところで自分の写真を云々されることを最も嫌う。顔が写っていなければいいというものでもない。SNSを利用している人には、この【アリ派】の数字をしっかりと認識してほしいものである。

[文・能井丸鴻]