何かをしている所を「見るな」と言われたにもかかわらず見てしまう…。世界各地の神話や民話によく登場するモチーフですね。日本では「鶴の恩返し」で、主人公が鶴の機織りを覗くシーンなどがそれにあたります。

心理学的には、このように「見てはいけないと言われると余計に見たくなってしまう」欲求をカリギュラ効果と言うのだそうです。タブーが課せられたにもかかわらず、それを破りたくなる心理。誰にも思い当たる節があるのではないでしょうか。

「学校内でのキス」も、そんなタブー破りの一種でしょう。「学校敷地内でキスをしてはいけない」と明確に書いてある校則は少ないかと思いますが、なんとなく「いけないことである」と思うから「したくなる」。

学園ドラマや映画では、学校内のキスなど日常茶飯事であるかのように描かれています。では、自分が学生だったときのことを振り返ると…いかがですか?

そこでNewsCafeのアリナシコーナーでは「学校内でのキスはアリ?」という調査を実施しました。結果とともにさまざまな意見をご紹介します。

【アリ…43%】

■あってもいいじゃん。青春青春。

■好きにすればいいけど、頭悪そうな印象は否めない。

■ただし、誰も見てない時だけね!

■見つからないように、ってのが ドキドキするんでしょうねぇ…。

■自分もやりました、放課後の体育館裏で。あの頃は若かった…。

■男子校だったから、そんな経験してみたかった。

■初めては体育館の掃除中でした。

■片思いばっかでさ。羨ましい。私もしてみたかったな!

■学校でキスとか良くない事だけど、ちょっと羨ましい。

【ナシ…57%】

■何しに学校に行ってるの?

■青春? 学校は勉強する所。親のスネかじってるクセに勘違いも甚だしい。

■校内はダメでしょ! 校外でも、人目につかない所にしてよ。

■ドラマの見過ぎ。場所をわきまえましょう。

■そっち系のお勉強は、卒業してからでも充分間に合うと思う。

■ごめん、頭固いから(笑)。

■ずっと女子校だったので…。男女共学って想像つかない。

■羨ましいったらありゃしない!

■オバチャンはそんな事許しませんからねっ!!

■下校時間まで待ってろ。

結果は【ナシ派】が約6割と多数派。【アリ派】も「見えないところでなら…」と、学び舎である大前提を崩さなければ良しというコメントが多く寄せられました。

なかでも【ナシ派】からの「場所をわきまえること、我慢をすることも勉強してください」という意見には説得力がありました。「学校は勉強だけするところではない」というフレーズに乗っかって悪さをするタイプにこそ聞かせたいコメントですね。

また【アリ派】では「校内で学生同士なら甘酸っぱくてまあアリだけど、大人同士や大人と学生の組み合わせはナシ」との意見も。これは当然の禁忌ですが、このタブーすら時に破られてしまうのが恐ろしいところです。

[文・野村裕子]

[写・makelessnoise]