
1940年からほぼ5年ごとに実施されている、厚労省の「出生動向基本調査」。出生率や子育ての現状がつぶさに見てとれるはもちろんのこと、実は「夫婦の出会いのきっかけ」や「交際期間」、「結婚のきっかけ」までが網羅された、面白いデータなのである。世の中の"結婚事情"が気になる人には打って付けの読み物だ。
例えば2010年に行われた第14回調査の結果を見てみると「出会ってから結婚するまでの平均交際期間は4.3年、この項目の調査を始めた第9回調査(1987年)から1.72年も長くなっている」とある。"スピード婚"が芸能ニュースを賑わせる昨今だけに、意外な印象を受ける人もいるのではないだろうか。つい先日も、人気女優・堀北真希と山本耕史の電撃スピード婚が話題になっていたが…。
そんななか、NewsCafeのアリナシコーナーでは「スピード婚は離婚する確率が高いと思う…アリかナシか」という調査が実施されたようだ。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。
【アリ…74.3%】
■そんな簡単に決めてはいけない。
■出来ちゃった婚・スピード婚は離婚率高いよな。
■芸能界が実際そうですしね。短期で相手が分かるわけがないです。
■ハイ。スピード婚で10年弱で離婚。まぁもったほうかなぁ。
■確率だからね。周りや自分自身が離婚してなくてもね(笑)。
■けど、余計なお世話だな。金さえあれば何度でもやり直しきくさ。
■人や場合によるので何とも言えないが…最近の傾向では多いよね!
■確率が大きいだけ。離婚しないところはしない。
■ナシの方! あくまで一般的な「確率」の話ですよ(笑)。
■100%ではないけど確率的には絶対に大きいと思うよ。
【ナシ…25.7%】
■そうとは言えない。
■関係ないよ。
■結局は相性次第じゃない!
■お見合い結婚だって、いわばスピード婚だし、その人同士による。
■長すぎた春もあるよ。
■見合いから3カ月弱で結婚式。以来30年夫唱婦随。今年春娘が結婚。
■そうとばかり言いきれないのもまた不思議な男女の縁と仲。
■スピード婚とデキ婚は違うからね。同時だったらあり得るかな。
■スピード婚だろうとなかろうと、離婚する時はする! そんなもんだよ。
■付き合いが長くても離婚は、しますよ!
結果は【アリ派】7割超と優勢だ。「最近は本当に多いよね、スピード婚、スピード離婚」「実際、自分がそう」などのコメントが寄せられたが、なかには「どれくらいで結婚したら"スピード婚"?」という疑問の声もあった。世の中にははっきりとした"スピード婚の定義"はないようだが、以前NewsCafeで「理想的な"結婚までの交際期間"は?」というアンケート調査が行われた際、1位は「1年後」で24.1%となっていた。この結果から想像するに、半年未満の交際期間であれば"スピード婚"と言って差し支えないのではないだろうか。
一方【ナシ派】からもまた「勢いが大事な時もあると思うけど」「一部の芸能人のせいで、そういうイメージがついちゃっただけ」「半年で結婚したけど、うちは16年もっていますよ!」などの声が届いていた。
この記事を書いていて筆者が思い出したのは、数年前にニュースになった高嶋政伸・美元夫妻の離婚劇だ。「交際6日後にプロポーズ、交際5カ月でスピード婚、結婚3年で離婚」…だったか。こう並べると、言葉は悪いが何しろキャッチーな見出しだ。【ナシ派】の人が言うように、印象に残りやすいため多く感じるということもあるのかもしれない。
[文・能井丸鴻]