
昨年末頃、NHKが「町内会が消える? ~どうする地域のつながり~」というテーマで番組を放映し、ネット上でも話題になっていた。都心部の町内会は加入率が著しく低下し、祭り・行事の取り仕切りやゴミ集積所の管理などを巡って様々なトラブルが頻発しているのだという。
"町内会"とは戦時中の「隣組」を起源としているそうだが、戦後はあくまで「地域の自主的活動」だ。そして、自主的活動といいながら、行政が担うべき仕事まで組み込まれているのは誰もが知っての通り。番組では「町内会の実態が時代に合わなくなっている」と分析していたが…。
NewsCafeのアリナシコーナーにも、ユーザーから「町内会は役立つので入る…アリかナシか」というテーマが寄せられたようだ。調査結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。
【アリ…24.2%】
■引っ越してくるなり、入らないと非常識くらいの勢いで来たぞ。
■地方の田舎だから町内会は必要なものですね。
■入らなければ村八分。
■ほぼ強制ですが。
■緊急災害時、隣の事情も知らなければ、迅速な対応など他人任せになる。
■役に立つ等の損得でなく、ごみ当番などしなきゃ。ごみ捨てるなよ。
■退職後、最後に残るのは地域の人間関係。大事にして損はない。
■入った方が身のためだと身をもって痛感した。
■と言うよりハブられるから入る人の方が多いような気がする。
■いつの日か町内会長に! 世話好きなんで。
【ナシ…75.8%】
■余計な仕事が増えるし、気苦労も絶えない。疲れるだけ。
■そういう面倒くさいものがないところに住みたい。経済力があればね。
■役に立たんわ。
■町内会費で宴会ばかりしてる。ジジイ達の酒代払う義理はない!
■なくて困ることあるの? ゴミは近所で掃除当番決めればいいし。
■年寄りの集まりで、若者の意見を聞かないから、参加する意味ない。
■町内会あるのかもしれないが賃貸マンションなので勧誘はない。
■入ってないが何の問題もないです。今後も必要なし。
■正直すぐにでも辞めたい。
■強制入会だから仕方なし。
【アリ派】の数字は24.2%となっているが「入会しているので【アリ】に投票したが、本心では脱会したい」という旨のコメントがかなり多かった。「夫婦だけになったら特に必要性感じない…抜けたい」「任期終えた時、気に入らない事あるだろと、詰め寄られた(汗)」「入らないと、ゴミも捨てさせてもらえないから仕方なく」などなど…前向きな気持ちで町内会活動を行っているという人は、2割を下回りそうな雰囲気である。また「何も役立たない上に町内会が会費で飲食しているのにムカつく」等、町内会費の流れが不透明であるという意見も多かった。【ナシ派】には「町内会だけが嫌で戸建を整理しマンションにした!! 嫌! 面倒」という人までいたほどだ。
もし、設問が単に「町内会に入会しているか否か」であれば、数字はまったく変わっただろう。問題は「町内会が役に立つか否か」…役に立つと思っている人がどれほどいるのか、である。町内会・自治会が重要な役割を担っている地域も当然あるはずだが、それが"任意団体"のやるべきことなのか、できることなのかどうかは、また別の議論になるはずだ。行政こそが模索すべきテーマではないだろうか。
[文・能井丸鴻]
行事に参加する事や付き合いも無いが、色々言われるくらいなら払ってた方がましか?って感じで支払ってるのが本音です。