
この数年というもの"ハラスメント"の細分化が止まらない。広い定義では「様々な場面においての嫌がらせやいじめの事」を指す言葉だが、"○○ハラスメント"の数は増え続けている。「セクハラ」や「パワハラ」」はすっかり浸透したものとして、年末恒例の「ユーキャン新語・流行語大賞」など、2014年は「マタハラ」「家事ハラ」、2015年は「オワハラ」と「モラハラ」がノミネートと破竹の勢いだ。
そして近頃チラホラ見かける新しい言葉が…「ソロハラ」である。「結婚して一人前」「結婚しないうちは昇進は無理」など、独身を貫くライフスタイルを認めない職場・姿勢を指すらしい。
NewsCafeのアリナシコーナーにも、ユーザーから「結婚して一人前…アリかナシか」というテーマが寄せられたようだ。調査結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。
【アリ…17.4%】
■冠婚葬祭など、すべて親でなく自分でやるという意味では一人前。
■まぁ妻帯者で僕よりロクでもないやつなんてごまんといるけどね。
■人間も動物です。つがいになるのが自然の姿です。
■たぶんね。だから独身の自分はなめられやすい。
■私は半人前ですが世間一般的にそういう風潮が強いでしょう!
■夫の職場は結婚していなければ一人前とは見なさず出世できない。
■更にバツイチになれば完璧だ(笑)。
■結婚してないが。子供がいないので死ぬまで子供。
■子供産んで育てて、仲人の1件でもしたら一人前かな。進めー。
■かもしれないね?
【ナシ…82.6%】
■未婚、既婚は関係ありません。
■結婚だけが人生じゃない!
■結婚して乳幼児を虐待して殺すのが一人前か? バカバカしい(怒)。
■ダメなヤツは結婚しようが何の変わりもなくダメなままじゃん。
■社会人としての常識やマナーを身につけて初めて一人前です。
■悪かったよ、半人前で(独身です、ふん)。
■離婚したら「一人前」の称号は剥奪(笑)?
■むしろ妻を必要としていない、ある意味既婚者より自立している。
■ガキが子供産む時代だからね。
■でも、世の中にはそう思っている人が案外多い。
結果は【ナシ派】が8割超の多数派…ではあるが、この設問はアリナシコーナーのテーマとするには難しかったのかもしれない。というのも【アリ派】に寄せられたコメントを読んでみるとわかるとおり「"結婚して一人前"だと思う」【アリ】の人と、「"結婚して一人前"だという考え方が世の中に存在する」という意味で【アリ】に投票した人が一括りになってしまっている。
また【ナシ派】には「子供を立派に育てて、初めて一人前の人間たりうる」「親になったら。責任が違う(独身や産めない人の批判ではない)」など"結婚はあくまで通過点"という意見も多かった。
いろいろな考え方があるだろうが、個人的には「結婚して15年以上たったが、一人前には程遠い」というコメントが印象深かった。一人前の気構えで事に臨むことと、一人前を気取ることは、まるで違うことだ。
[文・能井丸鴻]