
メディアの調査・分析を行うニホンモニター株式会社によると「2015年タレント番組出演本数ランキング」トップはTOKIO・国分太一、653番組だそうだ。2年連続の断トツだというから、いやはや何とも働き者である。では2位以下は…と見ていくと、バナナマン・設楽、ハライチ・澤部、加藤浩次、坂上忍、有吉弘行、小島瑠璃子、オードリー・春日、フットボールアワー・後藤、博多大吉と続いている。なるほど確かに皆よく見る顔だが、気になるのは"お笑い芸人率"の高さだ。アイドルや俳優、アナウンサーも混じってのランキングで、トップ20のうち15人はお笑い芸人である。
そんななか、NewsCafeのアリナシコーナーにはユーザーから「お笑い番組が多すぎてうるさい…アリかナシか」というテーマが寄せられたようだ。調査結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。
【アリ…65%】
■お笑いタレントがうるさい。ちっとも面白くないのに。
■芸人の雑談中継だろ? 番組制作の手抜き!
■そして食べる事ばっかり。
■だからニュースにチャンネル合わせるのよ。
■お笑い番組ってよりは、ひな壇のガヤ。
■もっと『ひょうきん族』みたいなコントのお笑い番組をやって欲しい。
■昭和時代のお笑い番組は良かった。
■本数も多いけど、レベルが低すぎるのが本当の問題。
■うるさいじゃなくて面白くない。
■だからテレビはほとんど見ない。
【ナシ…35%】
■そうでも~ない…(笑)。何か…嫌な事を忘れる事ができるかも~(汗)。
■しょーもないバラエティーのが多くない?
■『真実』を『ヘイト』に偏向する報道番組の方が、よっぽどウザい。
■ショボい恋愛系ドラマより楽しい。
■つまらん連ドラよりずっとマシやろ。
■見ないのでわかりません。
■多いと思うが観ないのでうるさくはない。
■嫌なら観るな!!
■観ないから平気よ、そんな文句ばっかり言わないの。
■笑えないのが多いから、お笑い番組と言えないかも。
結果は【アリ派】6割超となっている。残り約3割の【ナシ派】も「テレビを見ない」が最多回答と、視聴者は辛辣だ。しかし寄せられたコメントを読んでみると、テーマに反して"お笑い番組の本数"が論点でないことがわかる。「コント番組もっとやって」「昭和の頃みたいな笑いが欲しい」という意見も少なくないからだ。
近年、いわゆる"ひな壇芸人"の出演や過剰なワイプ演出、多すぎるテロップは、お笑い番組に限らない。情報番組やバラエティー番組も同様の作りだ。「楽屋話を聞かされているだけだと感じる」というコメントもある。つまり、どの番組を観ても似通って映るだけの話なのだ。制作サイドにも予算の都合やオトナの都合があるのだろうが、この流れはジリ貧だと言わざるを得ない。
[文・能井丸鴻]
が殆どで、現役の芸人さんは一握りな現実…