
【相談者:20代女性】
実家暮らしで仕事もパートタイマーの女性が職場にいます。
もう30代なのに「この前学生に間違えられた」と喜んでいました。
いい意味で「若い」じゃなくて「幼い」だけなのに。その勘違いがイタイ。
ああいう人はどうしたら気が付くんでしょうか?
●「死」「老い」を見つめるときまで自分の年なんて気が付かないでしょう
こんにちは。婚活コンサルタントの菊乃です。
幼いおばさん、たくさんいらっしゃいますよね。
昔は「オバサンパーマ」があったり良くも悪くも大人と子どもって線引きがあったのですが、今は良くも悪くもエイジレス。
大人になるきっかけを失ってしまった、あるいは大人の自覚がないことにさえ気が付けない方は多いでしょう。
●(1)実家依存
『親の言うことを聞くのは当たり前だと思っていました。自分の意志で実家を出てよかったです』(30代/小売り)
『周りの友達も実家暮らしで一度も彼氏がいない子ばかりでした。それが普通だと思っていました。働いているし、海外旅行も行っているし、オシャレで雰囲気のいいお店も知っているから大人だと思ってました』(34歳/公務員)
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「娘」より今は「女」 として生きて欲しいです。
●(2)精神面
『前は「あう人」「あわない人」ときっぱり2つに分けて考える傾向があり、完璧主義で自分を苦しめてました。100%受け入れてくれる人を探してましたが、結局、菊乃さんの本を読んで自己改革してできた彼氏は職場の人でした』(30代/卸)
『相手からやってもらうことばかり期待してました。 男性と出会っても「楽しませてくれるの?」って見方で見てました』(27歳/メーカー)
相手のいい面を見る努力って大事ですね。
●(3)外見面
『革製だからと思って丸いストラップシューズを履いてました。周りでちゃんとした大人の女性はこんなの履いていないですね』(40代/小売り)
『カーディガンとフレアースカートが好きでした。自分はもう大人なのに、体のラインが出る服とかはオトナっぽ過ぎて無理だと思っていました』(29歳/金融)
『自分がガーリー依存症のイタイアラフォーだと気が付いて、服装やメイク、髪型を変えました。免許証を見た方から「昔はモッサリしていたんだね」って言われて。モッサリしているころは誰も言ってくれないから怖い ですね』(40代/医療)
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私もそうでしたよ。きちんとした格好をしていないのに、大人は注意しないから怖いですね。
●(4)部屋
『学習机をまだ持っていました 』(30歳/公務員)
『キャラクターものや、ぬいぐるみがたくさんあって、学生みたいな部屋でした』(28歳/広告)
『ジャニオタで、ポスターとかコンサートグッズをたくさんため込んでました』(30歳/金融)
彼氏を呼べる部屋にしたいですね。
●(5)仕事面
『働いているのだから社員じゃなくても別にいいと思っていました。社員と比べて給料が大きく差があるっていうのもあまり実感がなかったです』(30代/アルバイト)
『自分の年齢で求められる働き方がある と気が付いていなかった』(40代/商社)
もう女性が働くことって当たり前の時代ですからね。
●(6)お金の知識
『住民税は市区町村によって違うとか、前の年の所得によって決まると知らなかった』(30歳/メーカー)
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『実家暮らしで自炊をしなかったので、食材の値段を知らなかった。 安いと思ってランチで1,000円とか平気で使っていたけれど、パスタも作れば300円くらいで作れるんですね』(30代/広告)
実家暮らしだと気が付けないかもしれないですね。家を出てよかったですね。
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こういうご相談に来る方が「変わるぞ」という本気のスイッチが入ったきっかけを聞くと、中には「本を読んでヤバいと気が付いた」というとても素直な方もおります。
しかし、多くは他人からの助言には耳を貸さないようです。
その方々も、誕生日、同級生の結婚・出産、親の死、自分の病気、震災という「死」や「老い」を見つめる機会が訪れる。
その時にようやく本気で「ヤバいな」と気が付くそうです。
悪いことをしているつもりはないでしょう。だってご本人にとってはただ「変わらなかった」だけ。
グズグズしている、年齢に追いついていない、周りに追いついていない。自分はクラスで何番目かわかった子どものころと違う。
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大人の社会は本人には何も伝えず、ひっそりと本人さえ気が付かず落ちこぼれていく。
教わっていないから知らないといえばそれまでだけれども、ごく当たり前のこと。
幼い大人が自分と向き合うのはいつなんでしょうね。
今日、このコラムで気が付いてくれるならいいけれど、他人事としてスルーして先延ばし。そうして、どんどん自分と向き合うのが怖くなっていく……。
●ライター/菊乃(遅咲き姫専門家)
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