もうね、やめて。ほんとやめて。電車の中での「すかしっ屁」だけは、ほんとにほんとにやめてください。もしも「電車でのすかしっ屁なんて普通でしょ」なんて思ってる人がいたら、大いに反省してください。実はこれ、ものすごい重罪なんです。



外でのすかしっ屁ならまだセーフ。でも電車内だけは、ほんとにやめて。いいですか？　電車は密室であり、しかも公共の場です。ほかの人が、たくさんいるんです。



まだ「ブーッ！」と音ありの屁をこくほうがマシ。いいや、むしろOK。なぜなら発生源がわかるから。でも、すかしっ屁はわからない。ていうか、自ら “わからないように” 屁をこいてる。しかも知らんぷりしている。ダブルの意味でスカしてる……



これ、完全に　テ　ロ　リ　ス　ト　と同じ　で　す　か　ら！



想像してみてください。何も考えずに放ったすかしっ屁で、どれだけの人が疑心暗鬼になりますでしょう。「あいつかも」「こいつかも」と、心の中で犯人探しが始まっているかもしれません。それなのに、屁害者（へがいしゃ）は絶対に名乗り出ない。

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運悪く「こいつかも」と思われた被害者のことも考えてみて下さい。これ、完全に冤罪です。だいたい、そういう被害者は屁害者の近くにいます。それも「いかにも屁をこきそうな人」だったりします。彼は無実なのに疑われます。卑怯者の屁のせいで!!



その間、すかしっ屁をこいた屁害者は、自分の生み出した屁とは全く無関係の世界にいます。ひどい人だと、「あいつかも……」的な顔します。おまえだよ！　テロ行為をしたうえ、罪を人になすりつけようとするとは何たる外道。糞地獄に落ちるべき。



もしもそのすかしっ屁をマンガのフキダシにするならば、私ならそのフキダシ内に「自分さえ良ければ良い」ってセリフを書き込みます。フキダシが小さくて文字数オーバーしたならば、たった3文字「無責任」、もしくは「卑怯者」と書くでしょう。



「でも我慢したら体によくないし……」なんて苦しい言い訳をする人もいますが、だったら思い切り「ブー！」と豪快に屁をこいてください。音が出なかったら、「あ、屁こいちった」等、屁の発生を宣言するなどしてください。正々堂々としてください。



いずれにしても、罪の意識を感じて下さい。え？　私（羽鳥）ですか？　もちろん私は電車内では絶対に屁をしません。我慢します。ギリギリと歯を食いしばって、キュキュッっと肛門を閉めまくって、絶対に絶対に我慢し通します。たとえこの身が壊れても。



Report：GO羽鳥

イラスト：マミヤ狂四郎

Photo：RocketNews24.

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