奈良県公立高入試、5教科平均

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【高校受験2024】奈良県公立高入試、5教科平均点が上昇

 奈良県は2024年5月、2024年度(令和6年度)奈良県公立高等学校入学者一般選抜の学力検査結果報告書を公表した。5教科の総合平均点は154.5点で、2023年度より7.3点上昇し、5教科すべて上昇した。



 2024年度の各教科の平均点は、国語37.3点、社会31.2点、数学24.5点、理科27.6点、英語33.6点だった。2023年度と比較すると、国語が3.8点、社会が2.4点、数学と理科が0.1点、英語が0.9点上がった。



 入学者選抜にかかわる学習成績の分布(3点~15点)をみると、各教科の平均と標準偏差は、「国語」10.17点/2.94、「社会」10.20点/2.99、「数学」10.18点/2.96、「理科」10.18点/2.93、「英語」10.01点/3.05だった。



 各教科の採点結果をみると、国語では大問2の5で、もっとも正答率が低く33.5%。文章の構成や論理の展開に着目し、筆者の考えを文脈に即して捉えることができるかをみる問題で、「循環がもつシンク・ソースの機能」について書かれていない誤答が多かった。



 社会は大問1の3で、武士の政治への進出について考察し、表現できるかをみる問題で、朝廷に関する要素に触れていない誤答が多く正答率20.3%。



 数学は大問4の3-2の図形の問題の正答率は、無回答が多い1.1%だったほか、同じく大問4の3-1においても正答率が低かった。



 理科は大問3の4、実験結果から化学変化の前後における物質の質量の関係を見出す問題で、4.85グラムの正解を「4.80」とする誤答が多く正答率は16.0%だった。



 英語は、大問1の2-1のリスニング問題の正答率46.0%がもっとも低かった。

宮内みりる

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