大阪府の再編・統合まとめ…2校新設

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【公立高校統廃合】大阪府の再編・統合まとめ…2校新設

 大阪府では、2027年度までを計画期間とする「府立高等学校再編整備計画」を策定している。今回はこの整備計画に基づく実施対象校および大阪市立の高等学校等移管計画における再編整備対象校の募集停止時期など、2025年度以降に計画されている再編・統合等の情報を、実施年度ごとにまとめて紹介する。



2025年度

募集停止:4校

 生野工業高校・西野田工科高校・布施工科高校・城東工科高校は、2025年度入試より募集を停止する。



機能統合による再編整備:1校

 2025年度入試より、西野田工科高校の募集を停止し、今宮工科高校に機能を統合する。全日制の課程では、西野田工科高等学校の工業デザイン系を今宮工科高等学校のグラフィックデザイン系に継承・発展させ、教育内容の充実を図る。



統合整備により新設する工業系高校:1校

 新設校「東大阪みらい工科高校(仮称)」は、布施工科高校と城東工科高校を統合整備して開校。現在の城東工科高校の校地を使用し、2025年度入試より入学者を募集する。設置する系・専科は、機械工学系(マシンコントロール専科・メカニクステクノ専科)、電気情報工学系(エレクトロニクス専科・ICTネットワーク専科)、都市住宅系(アーキテクト専科・インフラ専科)、工学系(大学進学専科)の4つの系と7つの専科。なお、設置する系・専科の名称は、今後変更になる可能性がある。



工業系高校の教育内容の充実:計14校

ものづくり人材に必要とされるデジタル技術や先端技術(AI・IoT等)を取り入れた教育:8校

 淀川工科高校、都島工業高校、今宮工科高校、工芸高校、茨木工科高校、藤井寺工科高校、堺工科高校、佐野工科高校

深化コースに専門科目、接続コースに数学・英語等の科目充実:6校

 淀川工科高校、今宮工科高校、茨木工科高校、藤井寺工科高校、堺工科高校、佐野工科高校



2026年度

募集停止:2校

 大正白稜高校と福泉高校の2校は、2026年度入試より募集を停止する。両校の特色ある取組みなどの継承については、2024年度内に公表予定。



普通教育を主とする学科の改編:2校

 春日丘高校と狭山高校の2校で実施。2026年度の入学者より、春日丘高校は「学際領域に関する学科」、狭山高校は「地域社会に関する学科」への改編をそれぞれ行う。



2028年度

募集停止:2校

 泉尾工業高校・東淀工業高校の2校は、2028年度入試より募集を停止する。



再編整備による新設:1校

 生野工業高校(2025年度に先行して募集停止)・泉尾工業高校・東淀工業高校の再編整備により開校。現在の東淀工業高校の校地を使用して新工業系高校(仮称)を新設し、2028年度入試より募集を開始予定。





 大阪府は、府立高等学校再編整備計画の最終年度である2027年度に実施する2028年度選抜における公立高校の総募集人員を3万4,920人と算定。これを踏まえ、2027年度までの計画期間において、9校程度の募集停止を計画している。再編整備の実施対象校については、各校のこれまでの特色ある取組みや、地域ごとのバランスを踏まえる必要があることに加え、社会情勢の大きな変化にも留意する必要があることから、年度ごとに決定・公表するとしている。

川端珠紀

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