2024年度第1回高卒認定

コメポ

2024年度第1回高卒認定試験、合格4,140人…前年度比192人増

 文部科学省は2024年9月11日、2024年度(令和6年度)第1回高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験)の結果を公表した。出願者数は前年度比422人減の9,111人、合格者数は前年度比192人増の4,140人となった。



 高卒認定試験は、さまざまな理由で高校を卒業できなかった人たちの学習成果を適切に評価し、高校を卒業した人と同等以上の学力があるかどうかを認定するための試験。合格者には、大学・短大・専門学校の受験資格が与えられ、就職や資格試験などにも活用できる。



 2024年度第1回高卒認定試験は、8月1日・2日の2日間で実施。前年度より422人少ない9,111人が出願し、前年度比190人減の8,100人が受験。1以上の科目に合格した7,556人のうち、すべての科目に合格して大学入学資格を取得した高卒認定試験合格者は4,140人(前年度比192人増)であった。



 高卒認定試験合格者の平均年齢は21.3歳、最高年齢は71歳。高卒認定試験合格者を最終学歴別にみると、「高校中退」が56.7%ともっとも高く、ついで「全日制高校在学」14.1%、「中学校卒業」10.1%、「定時制・通信制高校在学」11.0%など。



 文部科学省は、高卒認定試験合格者に対して合格証書、一部科目合格者に対して科目合格通知書を送付している。第1回試験の結果は、文部科学省Webサイト内、高等学校卒業程度認定試験ページの報道発表一覧に掲載。受験地別受験状況や年度ごとの受験状況の推移なども記載されている。



 なお、今回実施の2024年度第1回高等学校卒業程度認定試験より、「地理歴史」および「公民」について試験科目と合格に必要な要件が変更されている。第2回高卒認定試験の出願はすでに締め切られているため、次年度以降の受験を考えている場合は文部科学省のWebサイトなどで確認してほしい。

畑山望

そういえば、かなり昔、「今の教育制度に風穴を空ける。もう高校は不要!」と宣言し、実子を高校に行かせずに高卒認定試験を受けさせた親がいたが、当然ながら、この流れは主流にはならなかった。
高卒認定試験は、決して「高校をすっ飛ばす」制度ではない。
page top