虫まみれの台所での、異常なクッキング。

コメポ

虫まみれの台所での、異常なクッキング。でも「初めての肉じゃが」は、心に残る美味しさで【汚部屋そだちの東大生 #19】

「東大入って、自分だけ幸せになろうだなんて、ママ許さないからね」都心の一等地、家賃18.5万のマンション。トイレは7年間壊れたまま、まな板や包丁は害虫の通り道。やがて「パパ」は来なくなり、私は「美しいママ」とふたりきりになった。ママが喜ぶから、東大に入った。でも私は、本当は、どうしたかったのだろう? ずっと憧れていたのは……「普通の生活」だった。毒親と子。支配と献身。東大卒作家が描く、痛切な共依存の記録。※本記事は漫画・ハミ山クリニカ著の電子書籍『汚部屋そだちの東大生』から一部抜粋・編集しました。<!--nextpage--><!--nextpage-->



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「汚部屋での食事作り」それは自立を阻む母親へのささやかな反抗だった【汚部屋そだちの東大生 #18】

OTONA SALONE

ウチはさす九で男子厨房に入らずが徹底していた。母親の認知症が出て地域包括センターの職員さんが来たのだが、台所を覗いて「ひぇっ」と声を上げたのが聞こえた。プロが悲鳴を上げるのだからなかなかのものだがこれを一ヶ月がかりで掃除した自分を褒めてあげたい。不思議なことに生ゴミ系はちゃんと処理していたのでゴキちゃんはあまり見なかったが。
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