吉本興業で芸人をしています。さんきゅう倉田です。3年間勉強して東京大学文科ニ類に合格しました。吉本の同期にはニューヨークや横澤夏子など能力が高い人格者が揃っていて、「華の15期」などと呼ばれた時期もあります。彼らをよそに、ぼくは劇場で特別な結果を出すことはなく、税金の勉強をしたり、講演会をやったり、書籍を出したりして芸人としての生き方を変えていきました。そんな中でぼくが行った最も面白いボケが「東京大学合格」です。これはだいぶ面白い。芸人としてもタレントとしても、対局に位置する行動です。東大合格後から、ぼくは受験に興味を持ち大学受験や中学受験の情報に傾倒していきます。時にはインタビューを実施し、これまでの人生で見聞きすることがなかった進学校の内情を蒐集しています。今回は「女子御三家」と称され、その中でも別格、桜蔭中学校・高等学校卒業生に話を聞きました。桜蔭出身の友人は現役で合格した。いつ自分が賢いと気づいたのか聞くと、「賢いと思ったことはない」と答えた。ただ「おりこう」だったらしい。学校の授業では積極的に手を挙げ、成績も良かったそうだ。両親の勧めでSAPIXの入塾テストを受けたときは、まさか自分が下から3番目のクラスに入るとは思わなかった。しかし、塾で実施される毎月のテストに向けて、しっかりと対策したことで順当にクラスを上げていき、5年生の頃には上の方のクラスに所属していた。【こちらも読まれています】◀◀東大現役合格率18%、帰国子女はクラスに4人。桜蔭出身の東大生が「小学生のうちからできた」驚くべきこととは▶「原因」と「結果」を分析する小学生<!--nextpage-->なぜ自分のクラスが低いのか。自分の能力で、この試験結果になるのは何かがおかしいのではないか。テストは塾で勉強している児童向けのものであり、しっかりと対策をすれば点数が取れるのではないか。このように考えることができたならば、成績は伸びるだろうし、社会に出てからも次から次へと現れる大小様々な課題を解決できるだろう。彼女はそのまま成績を伸ばし、浦和明の星、豊島岡女子、渋谷教育学園幕張、そして桜蔭に合格した。ちなみに、東大の友人たちにどこの中学に合格したのか聞くことがあるが、その事実を話すとき、彼らの表情は無である。過去のことであるし、行かなかった学校について特段の思い入れがないのかもしれない。▶入試科目に英語はないが「帰国子女」が多い<!--nextpage-->帰国子女はクラスに3~4人帰国子女は多く、ひとクラス48人のうち、3~4人が帰国子女だ。桜蔭中学の入試科目は国語・算数・理科・社会なので、海外在住経験が有利に働くことがない。なお東京大学でも帰国子女は散見される。しかし東大入試はそれなりの難易度であるから、英語の配点が高いことを差し引いても、帰国子女が多い理由が説明できない。一方、筆者の卒業した公立中学、私立高校、日本大学では帰国子女をひとりも観測できなかった。英語が得意な生徒や学生すらいなかった。ただ、中高大にはいなかったが、NSCの同期には帰国子女、というかハーフがいた。アメリカ人と日本人のハーフであるアントニーやブラジル人とのハーフのゆきおちゃんがいて、彼らは在学中から非常に活躍していた。桜蔭や東大に帰国子女が多いことは、2言語の習得が学習や知能に良い影響を与えるのではないかという仮説に結びつく。卒業論文のテーマにして、計量経済学の回帰分析をしたいくらいだ。2言語の習得に上記のような影響がなかったとしても、英語ができれば、様々な場面で有利である。大学入試では、多くの大学が英語を重視(贔屓)しているし、就職活動でも必ず役に立つ。私生活でも英語ができるだけで楽しみが増える。ほとんどの人間の人生において無駄にならない唯一の学習対象が英語である。英語の重要性を感じてもらえたら、さっそく今日からInstagramで英語の動画を見よう。そのうちおすすめが英語だらけになって、浴びるように英語を聞くことができる。
OTONA SALONE


