おもちゃを壊されて泣く7歳の孫 すると、祖父が照明を消して…⇒「不器用ながらも一生懸命」

コメポ

おもちゃを壊されて泣く7歳の孫 すると、祖父が照明を消して…⇒「不器用ながらも一生懸命」

子どもにとって、祖父母の存在は特別なものと感じたことはありますか。

親とは違う距離感で見守り、時に友達のように、時に人生の先輩として寄り添ってくれますよね。

今回MOREDOORでは、祖父母と孫の微笑ましいエピソードをご紹介します。

※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、ご参考にして頂ければ幸いです。

Eさんの場合

85歳の祖父と82歳の祖母。孫が7歳だったころのエピソードです。



共働きの両親に代わり、孫は週に2回ほど祖父母の家で過ごしており、とくに祖父とは秘密基地を作ったり、昔ながらの遊びを教えてもらったりと、まるで親友のような関係でした。



祖父母は「孫の笑顔が何よりの生きがい」と口をそろえて話し、孫もまた祖父母の家を「魔法の家」と呼んで心から慕っていました。

孫が幼稚園から帰ると……

その出来事が起きたのは、秋の夕方。祖父母の家のリビングでした。



その日、孫は幼稚園で大切にしていたおもちゃを友達に壊されてしまい、ひどく落ち込んで帰ってきました。



いつもなら玄関を開けるなり「じいじ!ばあば!」と駆け寄ってくる孫が、その日は俯いたままソファの隅で静かに泣いていたのです。



祖母が優しく声をかけても、孫は首を横に振るばかりでした。

悲しむ孫を見て……

すると、普段は口数の少ない祖父が静かに立ち上がり、リビングの照明を消して壁の前に立ちました。



そして、自分の影を使って突然「影絵」を始めたのです。



最初は犬やキツネの影でしたが、次第に孫が最近夢中になっている特撮ヒーローの必殺技のポーズを、不器用ながらも一生懸命に再現し始めました。



「ふんっ!これで悪者はやっつけたぞ!」少しかすれた声で台詞を真似する祖父の姿に、孫は涙目のままじっと見つめ、やがてこらえきれずに「ふふっ」と笑い声を漏らしました。



最後に祖父が孫の大好きな「うさぎ」の影絵を作って見せると、孫は立ち上がり、影に抱きつくようにして



「じいじ、ありがとう!」と満面の笑顔を見せました。

(64歳/会社員)

二人の特別な時間

祖父の不器用な影絵がかけがえのない思い出になったエピソードをご紹介しました。

相手の心に寄り添い、その人なりの方法で笑顔を取り戻そうとする行動こそが、本当の優しさなのかもしれません。

皆さんは祖父母と孫のほっこりエピソードはありますか?



※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。

(MOREDOOR編集部)



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