「あのとき病院に行っておけばよかった」

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「あのとき病院に行っておけばよかった」不調を

オトナサローネでは、2025年もさまざまな記事を掲載してきました。その中から今回は特別に、「大反響だった記事」をピックアップ! 本シリーズ「100人の更年期」では、オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(集計期間は2025年1月~12月まで。本記事の初公開2025年10月3日 記事は取材時の状況です)閉経の前後5年を一般に更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は一般的には50歳といわれていますが、新しい研究での平均値は52.1歳とされています。となると、47~57歳の世代は更年期に当たる人が多くなります。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。「私ってもう更年期なの? みんなはどうなの?」その悩みに寄り添っていくのが本連載の趣旨です。※写真はイメージです◆シズコさん53歳

ケアマネジャー歴20年。10歳年上の夫と2人の息子との4人暮らし。困っている人を放っておけず、なんでも請け負ってしまう性格41歳。新しい職場で働き始めた矢先に母が倒れ、そのまま他界「今思えば、9年前のあのとき、病院へ行っておけばよかったかもしれません」そう語るのは、現在53歳のシズコさんです。40代に入ってからさまざまな体調不良に見舞われるも、子育てや仕事などで多忙を極めていたため、自分のことを後回しにしていました。その結果、病気がちになり、52歳のときに命の危険を感じる大病を患ってしまったのです。社会人になってから10年間、介護職をしていたシズコさん。24歳のときに結婚し、30歳で次男を出産したタイミングで仕事よりも育児を優先することにしましたが、その間にケアマネジャーの資格を取り、41歳のときにケアマネジャーとして新しい職場で働き始めました。これからケアマネジャーとして新たなキャリアを歩こうとしていたシズコさんのもとに、ある日、病院から1本の電話がかかってきました。「実家の母が脳出血で倒れ、病院に運ばれたという連絡でした。ほんの数日前に実家に帰って、母に『また来週ね』って言ったばかりだったのに……。この3日後、母は亡くなってしまいました。まだ67歳。早すぎる他界でした」忌引き休暇が明けて職場に戻ったころから下痢がひどくなり…母がいなくなった悲しみを感じる間もなく、シズコさんは葬儀やお墓の手配に追われました。忌引き休暇は1週間。休暇を終えて出勤すると、いつもの慌ただしい日々が待っていました。就職したばかりの職場で1週間も休んだことに、シズコさんは心の中で「申し訳ない」と思っていました。シズコさんはこのとき、PTAの中心的な活動をする本部役員も引き受けていました。企画、運営、総会の開催など、その業務は二つ目の仕事といっても過言ではない量でした。「役員決めのとき、立候補者がいなくて会議の場がシーンとなるのが耐えられなくて、いつも立候補しちゃうんです。私でお役に立てるなら……と」仕事、家事、子育て、PTA。多忙に多忙を極めていたシズコさんは、この頃から、下痢に悩まされるようになりました。「もともと緊張するとお腹がゆるくなりやすい体質ですが、これまでに経験したことがない痛みを感じることがあり、下痢の頻度も増えたんです」下痢の起因は十二指腸潰瘍。ストレス性と言われて取った行動は病院で診てもらった結果は、十二指腸潰瘍でした。医師によると、ストレス性の可能性があるとのこと。家事と育児に加え、転職とPTA、そして大切な母の他界に葬儀の手配と、思い当たることばかりだったシズコさんは、ストレスを発散できる運動を生活に取り入れることにしました。そして始めたのが、空手です。「ストレス発散には、物を殴れる空手がいいと思ったんです。入ってから、空手は護身術なので殴る練習はしないと知ったんですけど」殴る練習はしないと分かると、やる気が半減してしまったシズコさん。健康のためにと2年半は続けましたが、忙しくなったタイミングで辞めてしまいました。44歳。大量の脇汗、眠れない、疲れやすい、気持ちが落ち込む。「何かおかしい、自分の体に何か起きている」空手による運動効果なのか、処方された薬のおかげか、下痢の症状は徐々に緩和し、体調がよくなっていたシズコさんでしたが、44歳のとき、新たな異変が現れ始めました。「脇だけに、大量の汗をかくようになりました。汗をかきだすとすぐに脇がびしょびしょになって服に汗じみがついてしまうので、汗取りパッドを持ち歩いて、1日に何度も取り替えていました」同時に、この頃から眠れなくなったり、すぐに疲れたり、気持ちの落ち込みを感じたりするようになったことから、シズコさんは「何かおかしい、自分の体に何か起きている」と思い始めました。脇汗や疲れは、仕事にも影響をおよぼします。我慢強いシズコさんですが、あまりにもつらい日々が続いたため、ある日、職場の先輩女性たちに現状を打ち明けました。「私の状況を聞いた先輩方は、口を揃えて『それ、ホットフラッシュよ!更年期!いらっしゃいませ~』と明るく言いました。このとき初めて、自分が更年期に入っていると認識して、更年期にはこんなことが起きるんだと知りました。先輩方が深刻な顔をせずに受け止めてくれたことで、気持ちが少し楽になりました」48歳の初冬。仕事中、とつぜん冷や汗と激しい動悸におそわれ救急搬送された。原因は更年期?大量の脇汗、眠れない、疲れやすい、気持ちが落ち込むなど、体調不良が重なったシズコさんは、新陳代謝をよくしようと、45歳のときにホットヨガを始めました。「ホットヨガを始めてから、あまり脇汗をかかなくなりました。でも、なかなか眠れないのは変わらずで、加えて冷や汗や動悸を感じるようになりました」48歳の初冬。仕事中、とつぜん冷や汗と激しい動悸におそわれたシズコさんは、救急車で病院に運ばれました。原因を探るため複数の検査を受けましたが、はっきりとした原因は分からず、医師からは“年齢的なもの”と言われたため、シズコさんは、これも更年期の症状なのかと思いました。「実は、この1週間後にも同じ状態になって病院に行きました。寝つきが悪くて疲れていましたし、気持ちの落ち込みがあって、そのたび子育てを反省して泣いていたので、そういうことも影響しているのかなと思って、心療内科を受診しました」本編では、41歳からおなかを下しやすくなったシズコさんが、脇汗、不眠、疲れ、気持ちが落ち込むなど、体調不良が重なった末に、夜中に緊急搬送されるほど体調が悪化し、心療内科を受診するに至った経緯をお届けしました。▶▶「脇汗、眠れない、疲れやすい」52歳、またしても救急搬送、そして入院。命の危険を感じたことで人生に起きた変化とはでは、生理前になると「家族に怒鳴ってしまうように」なったシズコさんの様子、そしてある日起こった「異変」についてお届けします。

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