夫も梅毒陽性。それでも「俺からうつったとは限らないだろ!」

コメポ

夫も梅毒陽性。それでも「俺からうつったとは限らないだろ!」妻がついに見切った“モラハラ夫の嘘

建設会社を経営する夫から、「俺が稼いでいるから生活できる」「お前には経営者の付き合いなんかわからない」と言われ続けてきたHさん。夫が取引先を風俗店へ連れて行くことに違和感を覚えても、「仕事の接待だから」と言われるたび、自分のほうが気にしすぎなのかもしれないと思うようになっていました。そんなある日、Hさんの体に赤い発疹が現れます。皮膚科で検査を受け、告げられたのは「梅毒陽性」という思いもしなかった結果でした。夫以外の男性との関係は一切ないHさん。これまでの夫の言動を思い出し、胸に浮かんだのは、

「嘘つき……」

という思いでした。夫に検査結果を突き付けた夜 次ページ<!--nextpage-->夫に検査結果を突き付けた夜情けなさと悲しさでいっぱいになったHさん。それでも家に帰ってすぐ、夫に風俗へ行ったのか問いただすことはできませんでした。自分には夫以外との性的な関係はない。それでも、またいつものように否定され、責められることが怖かったのです。その日の夜、Hさんは意を決して夫に話しました。「今日、病院で検査結果を聞いてきたの」

「何だった?」Hさんが結果を伝えると、夫は目を見開き、動きを止めました。

「私は、あなた以外の人とは絶対にしていない」そう伝えたのに、夫は、

「俺は風俗にも行ってないし、浮気もしてない」と言い切ったのです。

「じゃあ、私はどこから感染したの?」

「知らないよ。俺だって検査してないんだから、わからないだろ」夫も検査を受け、その結果は 次ページ<!--nextpage-->夫も検査を受け、その結果はHさんがそのとき感じたのは、怒りよりも悲しさだったといいます。夫から、「大丈夫なのか?」

「体はつらくないのか?」といった言葉が出ることはありませんでした。病気になったHさんの体を心配するよりも、自分が疑われていることへの言い訳ばかりだったのです。Hさんに頼まれ、夫も検査を受けることになりました。そして、夫も梅毒に感染していることがわかりました。その結果を聞けば、さすがに認めるだろう。Hさんは、そう思っていました。ところが夫は、「だからって、俺からお前にうつったとは限らないだろ」と言ったのです。「私はあなた以外の人とは何もないよ」

「そんなの、俺にはわからないだろ」Hさんは耳を疑いました。自分の感染がわかっても、まだHさんを疑う。妻の体を心配するよりも、「自分の責任ではない」と言い続ける。その瞬間、Hさんの中で、それまで必死に信じようとしてきたものが崩れていきました。梅毒をきっかけに「私がおかしいのかも」という思い込みが崩れた 次ページ<!--nextpage-->梅毒をきっかけに、「私がおかしいのかも」という思い込みが崩れたHさんは、なぜ今まで夫の言うことを信じようとしていたのでしょうか。「夫婦だから信じたかった」もちろん、そんな気持ちもあったと思います。でも、それだけではありません。長い間、「お前は何もわかっていない」

「俺を怒らせるお前が悪い」

「経営者の付き合いなんて、お前にはわからない」そう言われ続けるうちに、Hさんは夫の価値観を基準に物事を見るようになっていました。・怒鳴られるのは、自分が怒らせたから。・生活費を渡してもらえないのは、自分が夫に反論したから。・風俗店に関わることも、経営者なら仕事の付き合いとして仕方がない。本当は嫌なのに、「私の考え方がおかしいのかもしれない」と思うようになっていたのです。モラハラの怖さは、このように相手の言葉を繰り返し浴びるうちに、自分自身の感覚まで疑うようになってしまうことです。ところが今回、その影響はHさんの体にまで及びました。それでも夫は謝りません。Hさんの体を心配することもしません。それどころか、「お前がどこかでもらってきたんじゃないのか」とHさんを疑い、自分の責任を否定し続けたのです。そのときHさんは、ようやく、「おかしいのは、私じゃない」と思うことができました。一度そう思えるようになると、それまで「仕方がない」と受け入れていたことまで、違って見えるようになりました。「仕事の接待だから」と言われ、夫が風俗店に関わることまで自分に納得させようとしていた。反論すれば給与や生活費を渡してもらえないことも、受け入れていた。怒鳴られたり、無視されたりするたびに、「自分の言い方が悪かったのだ」と思っていた。「どうして私は、これを普通だと思おうとしていたんだろう?」夫の言葉ではなく、自分自身の感覚を信じられるようになったことで、今まで見えなかったものが次々と見えるようになっていきました。実家に帰り、離婚調停を起こすことに 次ページ<!--nextpage-->実家に帰り、離婚調停を起こすことにそしてHさんは、ついに家を出ることを決めました。風俗に行き、性感染症までうつした可能性が高い。それでも自分の非を認めず、妻のせいにする。そんな優しさも誠実さもない夫に、Hさんは嫌悪感しか抱けなくなっていました。Hさんには、これまで少しずつ貯めてきたお金と、結婚前から持っていた自分名義の貯金があります。まずは実家に戻り、そこで生活を立て直すことにしました。そして今、離婚調停に向けて準備を進めています。以前のHさんだったら、「私が我慢すればいい」

「夫にもいいところはある」

「仕事だから仕方がない」そう言って、また自分の気持ちを押し込めていたかもしれません。梅毒に感染したことは、Hさんにとって、あまりにもつらい出来事でした。けれど、その出来事をきっかけに、長い間夫から押しつけられてきた価値観から抜け出し、自分自身の感覚を取り戻すことができたのです。離婚することでHさんが取り戻そうとしているのは、夫のいない生活だけではありません。「嫌なものは、嫌だと思っていい」

「おかしいと感じた自分を、信じていい」

「私は、私を大切にしていい」そう思える人生です。夫が怒るかどうかではなく、「私は、どうしたいのか」夫に認めてもらえるかではなく、「私は、安心して暮らせるのか」これからHさんが歩いていくのは、夫の顔色を見ながら生きる人生ではありません。自分の気持ちを自分で信じ、自分を大切にする人生なのです。

OTONA SALONE

page top