
東日本大震災やタイ洪水被害に見舞われた2011年、世界自動車販売台数の首位から転落したトヨタ自動車グループ。しかし2012年には前年比23%増の974.8万台を売り上げて首位へ返り咲き、今年度販売計画では991万台と過去最高の更新を目指すなど順調に盛り返している。
そんなトヨタが昨年12月に発表して各方面の話題をさらっているのが、高級セダン「クラウン」新型車(価格353万~543万円)だ。高い静粛性や乗り心地の良さはそのままに、新開発ハイブリッドシステムを搭載し燃費性能を高めた、5年ぶりのフルモデルチェンジ。発表から3週間で月間販売目標の約5倍にあたる約1万9千台を受注するなど好調のようだが、世間の注目はもっぱらその"色"にある。
「桜にちなんだ」…と言うにはあまりにもキツめのショッキングピンクに、自動車業界関係者すら度肝を抜かれているようだ。トヨタ側は「女性も格好良く乗れる色が出てきた」と自信を見せているようだが、果たして…。
そこでNewsCafeのアリナシコーナーでも「ピンク色の高級車…アリかナシか?」という調査を実施した。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。
【アリ…21.8%】
■欧米の大富豪とかならサマになる。カモ。頭の堅い日本じゃムリだろね。
■高級車とピンクが好きならしょうがない。
■今の車には個性がない!!! これぐらいのパンチは大事!!
■ピンク色の高級車を買える人が本当にお金がある人だと思う。
■今度のピンククラウン興味ある~!
■いいじゃない! 変な固定観念ありすぎ。
■好きにすれば良い。黒塗りに固執するにわか成金よりマシ。
■かわいい優しいピンク色ならアリ!
■ローズピンクのキャデラック、ローリング・ストーンズを聴いて憧れていた。
■いいじゃん、別に。
【ナシ…78.2%】
■安っぽく見える。ヤンキーの若造たちが喜びそうだね(笑)。
■ピンクは高級車ってイメージないなぁ。
■趣味…よろしくないですね。
■軽や小型車なら抵抗ないですが高級車となると「何で!?」と思います。
■自分的にはナシだけどね。価値観によるから。
■林家ペー・パー夫妻ならいいかも。
■ピンクのジャガーを見た。「何故にその色?」が、素直な感想。
■ナシって言うよりびっくり!
■乗りたくはないわな。
■だいなし。
【ナシ派】が約8割近くと圧倒的な結果になった。ピンク色自体を好む好まない以前に「高級車には不釣合いな色」とする意見が多いようだ。確かに、ごく淡い桜色程度なら良かったのかもしれないが、強すぎるピンク色は日本の気候風土には合わない気もする。購入者の大半が50~60代の男性といわれるクラウンでは、なおさら難しそうだが…。
しかし、もちろん【アリ派】に投票し、肯定的な意見を寄せてくれた人もいる。豊田社長も「提案があったときは『まさか』と驚いた」とコメントしつつも、最終的にはデザインや走りを含めて自信を見せているという。
各所で物議を醸したこのピンク・クラウンだが、気になるのはその発売日だ。新車の発売日は記者発表と同時が通例だが、この新型の発売は2013年末と異例の遅さ。良くも悪くもこれだけ騒がれれば、評価はどうあれ宣伝になっていることは間違いない。「"ピンク"に抵抗がある人は、他のカラーの"クラウン"を…」という、トヨタの宣伝戦略なのかもしれない。
[文・能井丸鴻]
[写・○○]
セルシオからレクサス枯らしても地味な存在になってしまったから、ピンクはインパクト強める販売戦略だと思います。
それにしても、あのアウディ猿真似のカットグリルは何?!。
レクサスのLSを最初見たときはがっくりきたよ。
それにあのデザインが一連のトヨタ車の流れになっており、私としてはトヨタの見方が変わってしまった。