「同情するなら金をくれ!」

コメポ

今からちょうど20年前、1994年の大ヒットドラマといえば、最高視聴率37.2%を記録した日本テレビの「家なき子」だ(ビデオリサーチ社調べ)。当時12歳だった安達祐実が、それまでの"子役"とは一線を画する演技力で主役を務めあげ、今日に繋がる子役ブームの先駆けとなった。

そしてドラマ以上に話題を集めたのが、劇中のセリフ「同情するなら金をくれ!」である。愛らしい子供が口にするにはあまりに強烈なこのフレーズは、ドラマ未見の人たちにも浸透。その年の新語・流行語大賞に選ばれるほどのブームとなった。

NewsCafeのアリナシコーナーでは「懐かしの台詞『同情するなら金をくれ』、アナタもそう思う?」という調査が実施されたようだ。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。

【アリ…76.8%】

■同情よりお金がいい。守銭奴と呼ばれてもいい。金は裏切らない。

■すっかり汚れだと自覚している。

■金で幸せは買える。

■お金さえあれば離婚できるのに…。

■宝くじ当たらないかなぁ…。

■表彰するなら金をくれ!

■いつもサービス残業させてスマナイと言うなれば残業代ください。

■しかし同情しても金はやらん。

■懐かしい!

■これは名言だよ。

【ナシ…23.2%】

■大の大人がそう思っているとしたら人格に問題アリ。自分で稼ぎな。

■お金をくれる人を怪しく思うのは素直でないからだろうか?

■理由なくお金もらわない。施しなんていらないし。

■金を無償でもらうのは好きではない。

■代償が大きい場合もある。

■働け! ばっかもーん!

■クレクレ、無料、タダばかり言うな!

■ひねくれた子供でドラマだから許されるセリフ。実際いたら引くし逃げる。

■あまえるな、見苦しい。

■金ないなら働け。知恵使え。我慢しろ。もらうなんざ下の下じゃ。

約2割の【ナシ派】からは「稼ぐ手段がない子供だから許されるセリフ」「理由もないのにお金はもらえない」という意見もあったものの、【アリ派】圧倒的多数という結果になった。宝くじやギャンブルが成り立つ以上、多くの人の心に「労せずして金を得たい」、いわゆる"あぶく銭"を夢見る気持ちがあるのは間違いない。ただ、そこに"他人からの同情"が絡むことを許容できるか否かだ。

安達祐実が演じた主人公・すずは、病床の母を助けたいがために、手段にこだわらず激しく金に執着した。プライドの置きどころは人それぞれ…「同情するなら金をくれ!」は、案外深いセリフなのである。

[文・能井丸鴻]

プライドでは生活はできないのだ。

同情は役に立たない。
偽善だから。

お金があれば何でも買えるが愛情までは手に入れられない。

稼いだお金は裏切らないが不正の匂うお金は魔物である。
同情するから金をくれ!
貧乏を知らない人は、
「金より愛」
なんでしょうね。
世の中金。それが現実。
「同情」というのは、基本的に 上から目線 になるのです。「同情するなら金をくれ」という台詞は、親切ごかし、おためごかしで同情してみせることで、実は上から目線で優越感に浸っている人間に、本当に同情しているなら金をくれ!!と言っている。行動を伴わない単なる同情は自分の優越感の発露に過ぎないということだ。
お金大切ですよ。別に「お金が欲しい」と言ったっていいじゃない。豊か過ぎるのよ、今の時代…この前バスの中で、大学生の男女が【風俗で稼いだ】だの【時給が数万円】だの、自慢そうに大声で話してたから、貧乏なんて知らないんだね…真面目な子の方が貧乏だったりね。
お金が全て…な時代だよ。真面目に働いて身体壊して、生活保護受けたらバッシングの世の中だしね。
「同情するなら金をくれ」って言葉、この年に(40代)なると本当にそうだよな~ってしみじみ思う(苦笑)
他人の不幸に同情して「大変だね。」「頑張ってね。」等、口先だけなら誰だって何だって言える。
だって自分には全く関係なかったら、所詮は他人事だし相手の気持ちお構いなしに好き勝手な事いくらでもほざいていられるもんね。
私的には「同情するなら、必要な時必要な額の金をくれ。でも余計な口出し、手出しは一切無用。」が理想的かな(笑)
今あのドラマが初めて放送されるなら
『ひどい』『いじめにつながる』
と、なるのだろうか

生きにくい時代だな


お金に振り回されると幸せに気づけず、寂しい思いをしますよ?
それは言わないのが日本人の美徳だったのに。
この台詞で清貧と言うものが消え失せたんでしょう。
世の中きれいごとや格好や建前ではない。やっぱりお金だもん。生きてきて実感している。

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