医師への謝礼 2割が…

コメポ

先日、国内の製薬会社72社が"2013年度に医師へ支払った講演料や原稿料"を公表、一部メディアで「医師に謝礼、1000万円超184人」などの見出しが躍っていたのは記憶に新しい。約10万人の医師に計35万件の講演などで総額約300億円が支払われており、1000万円を超えたのは184人、最高額は240件の講演料などで4700万円…といった内容だった。

これはあくまで講演や原稿の対価であり、決して賄賂というわけではないのだが、それでも"医師に謝礼"のくだりだけで「ムムッ」と眉をひそめた人も多いのではないだろうか。それほどに日本の医療と"袖の下"の関係は、まことしやかに囁かれている。

NewsCafeのアリナシコーナーでは「医師への謝礼、アリかナシか」という調査が実施されたようだ。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。

【アリ…20.2%】

■手術担当医には術前と術後に当然だと聞いた。変な世界だよな。

■禁止だけど拒否されないよね(笑)。

■病院の主たる所に金品お断りの貼り紙があります。これは催促です。

■今はしないけど、子供が生まれた産婦人科では看護師と先生にした。

■金でなく蜜柑をナースステーションへ。

■入院でも外来でも気持ちという意味で商品券を…。

■途中だといやらしいので、最終日にお菓子を持っていきました。

■難しい手術が成功し、退院する時に密かに渡したよ。

■物やお金ではなく手紙でも心から感謝したい時は伝えたい。

■診察が終わり退室時にありがとうと一言言うのも謝礼のひとつ。

【ナシ…79.8%】

■治療費払っているのだから必要ないと思います。

■お金持ちはどうぞ。医療費払うだけで精一杯。でも感謝しております。

■それはしてはいけない事だと思っていた。口頭でお礼は言うけど。

■謝礼で、どうこうなるのなら、貧乏な私は助からない?

■これは付け届けの意味でしょ。そろそろ賄賂文化から卒業しよう。

■昔は当たり前のようだったみたいですが。

■菓子おりくらいまでだね。

■『謝礼完全禁止!』の病院はホッとする。うちの医院は受け取る。

■金品お断りとはってある。でもやってる患者は明らかに待遇が違う。

■御礼の言葉は言うが、金品は渡さない。病院側も受け取らない。

結果は【アリ派】2割となっている。地域による、病院による、医者による、病状次第…と言ってしまえばそれまでだが、5人にひとりが「アリ」というのは、なんだかリアルに感じられる数字だ。

また「治療前か後かで意味が変わる」というコメントも多数。治療前なら袖の下、退院時ならお礼…という意味だろうが、退院時だとしても、病気が再発したときや身内の入院などを見越して金品を渡すこともあるかもしれない。

医療に従事するユーザーからは「どちらでも扱いに変わりはないです!! 貰った事すら覚えてないさ!!」「感謝の言葉と笑顔で退院。これに優る贈り物はない! 某病院勤務者」など心強いコメントが届いてはいたが…。

筆者も手術を受けた際、悩んだ末、退院時に菓子折を置いてきたクチである。純粋にお礼のつもりだったが、「そろそろ賄賂文化から卒業しよう」との意見は耳に痛く感じられた。明文化されていない"常識"ほど難しいものはないのである。

[文・能井丸鴻]

賄賂だね。
中国と同じだね。
医師とは違いますが、学校の教員が教科書、教材に執筆、監修する場合は公立の場合、公務員として兼業届けを提出し、労働対価として受け取っていますが、作成する製作物により、金額に差が有ります。
但し、現場の教員に採用して貰う為に、影響力のある人を選び、特に影響力のある人には+αがある事は否定しません。
医療の場合、現場に影響力のある医師が、自社の顧問として公演している場合が多いと思われ、グレーな部分込みで貰うから、高くなるのではないかと思います。
受けとるか、受け取らないかは、ともかく謝礼や差し入れは、一応しといたほうがなんか手厚く?手術とか看護とかしてくれそうな感じがする。もちろん、個人の感想だが。

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