
相手から依頼があったわけでもないのに、訪問や電話などで勧誘を行うことを「不招請勧誘」という。約束のない訪問販売…いわゆる"セールス"はすべてこれにあたり、長年にわたって消費者被害の温床となってきた。突然やってくる強気な営業マンの煙に巻かれ、消費者は冷静な判断ができなくなり、不当な契約を結ばされてしまう…経験がある人も少なくないだろう。
セールスマンへの対策として、玄関先に「セールスお断り」の札やステッカーを貼っている家もよくみかけるが、効果の程は定かでない。NewsCafeのアリナシコーナーでは「玄関に『セールスお断り』の札…アリかナシか」という調査が実施されたようだ。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。
【アリ…31.4%】
■市から配られたので 、取りあえず玄関ドアに貼った。
■セールスだけでなく宗教の勧誘もやめて頂きたい!
■貼って有る家はあるけど、意味ないみたい。
■前の住人の置き土産。
■玄関に貼ってあるけどセールスが来る来ない以前にお客が滅多に来ない。
■「訪問販売・勧誘お断り」読めるかたばかりでうちには来ない。
■さらにモニター付きインターフォンで居留守
■貼っていないが断る面倒が省けいいなとは思う。
■札を貼り付けていても、お構いなし!! 図々しくセールスするよ!!
■しかし、営業マンは飛び込みます。
【ナシ…68.6%】
■貼った事がありません。貼った所で効果はあるのだろうか?
■アポ無しピンポンは無視なので。電話も非通知着信拒否だし。
■そんなモノ貼らなくても、ちゃんと断われますから。
■貼るだけ無駄です。過疎の町にセールスなんて来ません。
■ピンポン鳴らす事自体ムカつく。怒鳴り付けてやる。
■それより「宗教勧誘お断り」のシール貼りたい。
■借家なので貼れない。
■ない方が意外と来ない。
■目立つからよけい来るような気がする。
結果は【ナシ派】約7割と多数派。札を貼らない理由としては「張り紙の効果に疑問」「借家だから」「そもそもセールスが来ない地域である」など様々な声が寄せられているが、気になったのは「そういう貼り紙は気の弱い世帯だから狙い目と聞いた事あります」「元セールスマンが『貼ってあると、逆に燃える』って言ってた」などの声だ。
調べてみたところ、「セールスお断り」という言葉だけでは対象や時期などがはっきりしないため法的な効力はなく、札を無視して勧誘を行うセールスマンも多いそうだ。ただ、札が貼ってある家を避けるセールスマンもゼロではないのだろう。その割合がわからない以上、結局のところ札は"気休め程度"と考えるしかなさそうである。
[文・能井丸鴻]
しかしペット禁止な賃貸の我が家、不動産屋に怒られそうで実行できずにいる。