
(C)Mai Groves / Shutterstock
2004年~2010年(平成16年~平成22年)の7年間、視聴率三冠王に輝き、飛ぶ鳥を落とす勢いだったフジテレビが、奈落の底に落ちるきっかけとなったのが『フジテレビ抗議デモ事件』だ。
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最初にデモが発生したのは2011年8月7日だった。前月7月に俳優の高岡蒼甫が、「フジテレビは韓流ドラマを放送し過ぎている」とツイッターで批判したことをきっかけに、所属事務所を解雇されると、ネット上でフジテレビに対する批判が噴出。抗議デモに発展した。
「最初のデモは警察の許可が下りなかったため、単なるミーティング扱いでした。しかし、約600人がネットの呼び掛けに応じ参加しました。その後、デモの主催者からフジテレビに対して抗議文が提出されましたが、フジテレビ側はこれを『抗議されるいわれはない』と拒否。これにより、デモがさらにヒートアップしていったのです。当時、フジテレビ側は単なるネット住民による〝お祭り騒ぎ〟と軽く考えていたようで、事の重要性をほぼ理解していませんでした。まさかこんな大事になるとは思ってもみなかったでしょう」(番組制作関係者)
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その後も、抗議デモは複数回続き、お台場の本社前にとどまらず、銀座、大阪、名古屋と拡散し、最後は那覇や札幌など全国規模に展開した。また、フジテレビをスポンサードする『花王』も同罪と見なされ、花王本社前にも1000人規模の抗議者が殺到する事態となった。
対応の誤りが取り返しのつかない痛手に
当時、フジテレビが韓流タレントやコンテンツを持ち上げたのは、放送権を安く購入できるからだといわれている。局員からは「政治的信条やイデオロギーがあったわけではなかった」という声が聞こえてくるが、なぜ、ターゲットになってしまったのだろうか。
「〝なでしこジャパンが女子W杯で優勝したのに表彰式をカットした〟、〝サッカー日本対韓国の試合を『韓日戦』と表記した〟、〝韓流ドラマをゴリ押しした〟など、1つ1つの出来事が重なって〝韓国推し〟と見られたのでしょう。また、11年5月には、韓国の閣僚が竹島に上陸するなど、領土問題を巡って日韓双方が火花を散らす事態となり、〝嫌韓ムード〟が高まっていたこともあるでしょうね」(社会学者)
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事件後、フジテレビの視聴率は右肩下がりが続き、視聴率三冠王は日本テレビにその座を奪われる羽目になった。13年には週間視聴率でTBSに抜かれ、30年ぶりに4位に転落し「振り向けばテレビ東京」と揶揄された。
今でもフジテレビ社員からは「あのとき、もっとまともに対応していれば…」と後悔の声が上がっているという。過ぎ去りし日を取り返すことは、もはやできないのだ。
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まいじつ
今だに韓流ドラマが流されてたりする。
地上波は減ったもののCSとかBSとかでは相変わらず多い。
これだけ批判が多く出ていても表現の自由と言わんばかりにドラマや音楽とか韓流多い。
問題起こしたBTSやTWICEも普通に出ているもんな。
いい加減日本から韓国を完全に排除してもらいたい。