ストレス緩和、睡眠の質改善、体脂肪低下も!?

コメポ

ストレス緩和、睡眠の質改善、体脂肪低下も!?40・50代が積極的に飲むべき「万能ドリンク」は?1杯で「注意力」「判断力」をアップさせ認知症予防にも【伊藤園研究所部長と健康医療ジャーナリストが解説】

「とにかく元気が出ない」「よく眠れない」「なかなかやせない」「アレアレ、名前が出てこない」……読者世代は、心や体の健康面で低空飛行になることが少なくありません。そこでオトナサローネでは、伊藤園が主催した『最先端 抹茶サイエンス認知症予防と共生の新たな一歩』と題したウェルネスフォーラムに登壇されていたお二人に取材。まずは、株式会社伊藤園研究所 担当部長の瀧原孝宣さんに、ドリンクの中でも群を抜いて美容&健康に強みを持つ、抹茶のさまざまな効果について解説していただきました。続いて健康医療ジャーナリストの西沢邦浩さんは、抹茶が老化予防や腸活にも有効だと指摘しています。◀◀◀「抹茶に含まれるテアニンとカテキン。睡眠の質も改善し、体脂肪まで低下するなんて40・50代に嬉しすぎる」▶抹茶でコミュニケーション力アップ!?<!--nextpage-->表情から相手の気持ちを読み取る社会的認知機能が改善。コミュニケーションに役立つ抹茶は孤独を解消するツールに「前述の研究では、社会的認知機能についても興味深い結果が出ています。社会的認知機能の一つとして、相手の表情や言動から感情や意思を推測する働きがあります。具体的には、『喜んでいる』『怒っている』といった顔の表情から、相手の気持ちを速やかに判断できるかを調べた結果、抹茶によってこのような顔表情から感情を認知する機能が改善する可能性があることが分かりました。社会的認知機能は、認知症との関係も重要視されています。近年、認知症の原因の一つは老年期の孤立といわれています。会話や相談できる相手がおらず、近所付き合いもないような状態が続きやすい老年期。加齢に伴って社会的認知機能が低下すれば、より他人とのコミュニケーションがとりづらくなって孤立に拍車をかけ、認知症につながる可能性があるのです。スムーズに会話をするためには、『相手の気持ちを想像する』『その場にふさわしい言葉を選んで会話をする』といった脳の働きが必要不可欠。そのため社会的認知機能は、コミュニケーションにおいて重要な役割を果たします。皆さんも将来的な認知機能低下のリスクに備えて、日常的に抹茶を取り入れてみませんか。抹茶はコミュニケーションツールとしても活用でき、誰かとティータイムで弾む会話を楽しむことは心豊かな生活を営む第一歩になるでしょう。『抹茶を飲みに行かない?』と気軽に誘って、ぜひ抹茶コミュニケーションを習慣づけてください」(株式会社伊藤園研究所 担当部長の瀧原孝宣さん)▶実は4割が食物繊維!?腸活にも◎<!--nextpage-->更年期世代にうれしい老化抑制ビタミン「ビタミンK」を含有。また成分の4割が食物繊維のため腸活にも有効! 「インバウンドによる人気の高さで、抹茶は世界的に注目されています。特に海外では、抹茶に含まれている『ビタミンK』が老化抑制ビタミンの一つではないかとの見解も。ビタミンKは、抹茶2gで60程度とれることが分かっています。さらに、抹茶成分の4割が『食物繊維』であることをご存知ですか? そのため、抹茶は腸活にも有効です。日本人を対象とした研究で、1日1.5~2gの抹茶摂取で腸内細菌層が改善し、短鎖脂肪酸をつくる菌が増えたという研究も出ています。短鎖脂肪酸とは主に『酢酸・酪酸・プロピオン酸』で、悪玉菌の過剰な増殖を抑える、腸の運動を活発にするといった働きが知られています。読者世代は更年期にさしかかるとエストロゲンの分泌が減り、抗酸化作用など、このホルモンが持つ女性の体を守る働きを失っていきます。老化抑制ビタミンであるビタミンKを含む抹茶は、強力な味方になるはず。豆乳などに含まれるイソフラボンで更年期対策をする人も多いですが、これからは抹茶を毎日1杯飲み、カテキンやテアニンとともにビタミンKや食物繊維も取り込みましょう」(健康医療ジャーナリスト・株式会社サルタ・プレス代表取締役 西沢邦浩さん)▶抹茶を立てなくてOK。簡単な飲み方がある!<!--nextpage-->抹茶をたてる必要なし。スティックパウダーをマイボトルに入れて振るだけでOK!毎日1杯飲む習慣づけを 「抹茶を毎日の食生活に取り入れる方法として、おすすめなのがスティックタイプのパウダーです。抹茶というと茶道のような茶筅でしっかり泡立てることを想像しがちですが、抹茶パウダーをマイボトル(水筒)に水やお湯を入れて振って混ぜるだけでOK。海外で抹茶を飲む際に広く浸透している飲み方です。抹茶の良さは、健康効果だけではありません。リラックスやリフレッシュしたいときなども自身の心を整える時間として、『はぁ~っ』と一息つきながらゆっくりと味を楽しんで。毎日のティータイムが、たくさんの健康効果を体中に浸透させ、迫りくる老化に備えた心と体作りに貢献してくれるでしょう」(株式会社伊藤園研究所 担当部長の瀧原孝宣さん)▶▶▶更年期こそ摂りたい抹茶は、飲むだけじゃもったいない。日常メニューやデザートにもアレンジできる、おいしいレシピを紹介します。混ぜるだけレシピも【解説】株式会社伊藤園研究所 担当部長 瀧原孝宣さん1988年大阪府立大学農学部卒業、伊藤園入社、中央研究所に配属。専門分野は、植物生理学、食品工学、健康心理学で、チャの水耕栽培および細胞培養による有用物質の生産、茶カテキンによる口腔衛生に関する研究等、茶成分の新分野利用研究に従事。2009年開発部に異動し、機能性飲料、サプリメント、フード系飲料、炭酸飲料、水素飲料等の製品および製造技術開発などの新商品開発に従事。2017年中央研究所に異動し、茶等の機能性研究を統括し、茶成分の機能性表示食品化と、抹茶・茶成分の認知機能への影響に関する研究を推進し、2023年から中央研究所長を務める。2024年10月より現職。 株式会社サルタ・プレス代表取締役(日経BP 総合研究所メディカル・ヘルスラボ客員研究員) 西沢邦浩さん早稲田大学卒業後、小学館を経て日経BP社に入社。『日経ヘルス』の創刊と同時に副編集長に就任し、その後編集長を務めた。2008年には『日経ヘルス プルミエ』を創刊し、編集長に。2016年に日経BP総研マーケティング戦略研究所主席研究員となる。2018年3月に日経BPを退社し、同社総合研究所客員研究員に。同年、株式会社サルタ・プレスを設立。現在は、同志社大学生命医科学部委嘱講師、公益財団法人日本腎臓財団評議員、一般社団法人日本ガットフレイル会議エグゼクティブ・アドバイザー、一般社団法人発酵性食物繊維普及プロジェクト事務局長などを務める。

OTONA SALONE

page top