40才の現役東大生が提言。

コメポ

40才の現役東大生が提言。「親が子どもに塾を強制すること」は本当に必要か

さんきゅう倉田です。東大生をしています。仲間内で、「大学どこですか」と聞かれることを“東大チャンス”と呼んでいます。先日、クラスメイトふたりと日本酒会に参加したら、「3人はどういう関係ないんですか」と聞かれました。当然、「大学のクラスメイトです」と答えます。そうすると、「え?どこの大学なんですか」と聞かれるので、「東大です」と答えたいところなんですが、なぜか聞いてきませんでした。気にならないんでしょうか。逆にぼくだったらどうでしょうか。相手の大学を聞かないようにしているので、「大学生です」と言われたら、「何を勉強しているんですか」と聞きます。学問に興味があるし、そのあとの会話の糸口になるからです。今回は「東大に合格する人間はどんな子供だったのか」についてお伝えすべく、自分の話をしたいと思う。【こちらも読まれています】◀「アラフォーで東大に合格した男」の子供時代。リアルな成績表と親の教育方針とは▶中学で賢かった友人たちのその後<!--nextpage-->中学で賢さの片鱗を見せる友人たち中学に入ると、誰が賢いのか鮮明に分かってくる。特に、高校受験で光陵高校を受験する友人たちに「頭良かったんかい!」と思ったものだ。部活で仲良く走っていたときは、小学校の校庭で仲良く遊んでいたときは、頭が良いなんて気づかなかった。ぼくの周りでこの高校に進学した人間は多く、なんだか自分だけおいてけぼりになった気がした。このときもやっぱり「すごいなぁ、すごいなぁ」と呟いていた。彼らはその後、慶應大学や東京理科大、一浪して早稲田大学に進んだり、MARCHに進んだりした。当時のMARCH生は今とは違って賢かった。入るのには苦労をしたと思う。最も驚いたのは、同じクラスで一緒にふざけてばかりいて、内申点が全く足りずに進学できないため千葉の市川高校に進学した友人だ。戸塚から3年間市川にまで通った友人は、現役で早稲田大学理工学部に入り、卒業後はファンドで投資をやったりM&Aをやったりしている。自分の賢さを正確に理解して、市川高校を受験したらしい。そういったことがぼくにはなかった。どんなに知識が多くても、先生の話に矛盾を見つけても、周りの友人たちが子供に見えても、ぼくは自分の良いところを見つけてやることができなかった。だから、流れに乗って適当に進学してしまった。▶親が子供にできることは<!--nextpage-->そういう点で、親から塾を強制されたり推奨されたりすることの必要性を感じる。賢くても子供は未熟である。大人も未熟だが、子供はもっと未熟である。導いてあげる必要があるのだ。賢さは遺伝と環境で決まる。少なくとも50%以上は遺伝だが、環境によっても異なる。そして、必死に勉強して入った大学は、きっと“自分に最も合う大学”である。自分に合わない大学に入ると、勉強がつまらなく感じるし、成長が滞る。勉強するだけであれば、大学に行かなくともある程度はできる。しかし良い仲間との出会いや新たな学びの提供は大学にしかない。■編集部より子どもの勉強方法や受験・塾についてなど、「通信簿オールB」から東大合格したさんきゅう倉田さんへぜひお悩みをお聞かせください!『お金持ちがしない42のこと』さんきゅう倉田・著 990円(10%税込)/主婦の友社さんきゅう倉田さんの連載をまとめた電子書籍。kindle unlimitedメンバーなら無料で読めます!アマゾンはこちらから

OTONA SALONE

どこで勉強するかよりもそこで何を勉強するかが問題なので私は学歴にはあまり関心がない。(それを商売にしていたけどw)昔はあの教授がいるからとか、本があるという理由で決めた先輩もいたそうだ。
しかし、学歴の呪縛というのは怖いもので社会人から東大に行ったという「お利口なヒト」が平気で今のMARCH生に失礼なことを書くかね。
どうせなら、「大学の学費を全額、子どもに払わせるために親がしなければならないこと」「大学を卒業するにあたって、コンパは不要」といった本を出してみては?
page top