起立性調節障害改善協会は2026年1月11日~16日にかけて、小学生から高校生の子供をもつ保護者275名を対象に「冬の二度寝」に関する調査を実施した。その結果、約5割の家庭で冬に二度寝が増えたと感じている一方で、原因や困りごと、対策に対する認識には偏りがある実態が明らかになった。
調査によると、冬の朝に子供の二度寝が「増えた」と回答した家庭は53.8%と半数を超えた。「変わらない」は45.8%、「減った」は0.4%だった。季節要因が朝の起床行動に影響を与えているようすがうかがえる。
二度寝をする場合の時間については、「15分から30分」が36.5%ともっとも多く、「5分から15分」が33.5%、「30分から1時間」が20.0%、「1時間以上」が5.7%、「5分未満」が4.3%となった。二度寝をする子供の約6割が15分以上寝ており、短時間では済まないケースが多数派となっている。朝の覚醒が十分に進んでいない可能性が考えられる。
子供が二度寝してしまう原因については、「寒くて布団から出られない」が32.8%ともっとも多かった。一方で、「睡眠時間が足りていない」が15.4%、「夜更かししている」が14.1%、「疲れが取れていない」が13.2%、「十分に覚醒していない」が11.6%と、睡眠不足・疲労・覚醒不全といった体調要因を合計すると約4割に達する。「怠け」と捉える回答は少数にとどまり、保護者の多くが身体的・環境的な要因を感じ取っていることがうかがえる。
二度寝によってどのような困りごとがあるかという質問では、「登校がギリギリになってしまう」が26.8%ともっとも多かったものの、「朝食を抜くことが増えた」が20.4%、「日中も眠気が取れない」が18.3%、「忘れ物が増えた」が12.1%、「夜に目が冴えて眠れない」が8.0%と続いた。遅刻そのものよりも、日中の眠気や生活リズムの乱れといった影響が目立つ。二度寝がその日1日のコンディションに波及しているようすが読み取れる。
子供の二度寝を改善するには、どのような対策が有効かという質問に対しては、「早めに寝る」が20.8%、「夜更かしを避ける」が17.6%、「朝の光を浴びる」が15.6%、「スマホやゲームの時間を見直す」が11.6%、「起床後の楽しみを作る」が7.5%となった。そのほかの回答としては、「目覚まし時計を活用する」が7.4%、「布団やパジャマを暖かくする」が6.6%、「運動習慣をつける」が4.7%などがあがった。対策は生活習慣の改善に集中しており、「医療機関で相談する」をあげた家庭は0.3%とごくわずかだった。二度寝を体調不良や疾患の兆候として捉える視点は、まだ一般的とは言えない実態が浮かび上がる。
同調査から、冬になると多くの家庭で二度寝が増え、しかも短時間では済まないケースが多いことが明らかになった。原因としては寒さがもっとも多くあげられたものの、睡眠不足や覚醒不全、疲労といった体調面の要因も大きな割合を占めている。一方で、改善策は生活習慣の見直しに偏っており、医療的な視点はほとんどみられなかった。
起立性調節障害改善協会は、冬の二度寝を「季節あるある」として見過ごすのではなく、体のサインとして捉えることが、起立性調節障害の気づきにつながる可能性があると指摘。起立性調節障害(OD)の子供は、朝に自律神経がうまく切り替わらず、十分に覚醒しないまま再び眠ってしまうことがある。冬は寒さや日照不足の影響で、この状態がより強く出やすくなる。「寒いから」「夜更かししたから」と生活習慣だけに原因を求めてしまうと、体からのサインを見逃してしまうこともあるという。
二度寝が続く、15分以上起きられない、日中も強い眠気が残るといったようすが見られる場合は、体調面にも目を向けていただきたいとしている。早めに気づき、必要に応じて専門機関に相談することが、子供本人の負担を軽減する第一歩になる。
吹野准



だって寒いんだもんw