若手がなかなか電話に出てくれない、急ぎの要件なのに連絡が取れない──そんな場面に心当たりはないでしょうか。電話は手っ取り早い手段である一方、突然かけることで若手の心理的負担を高め、結果として報連相が滞るリスクも。1万人以上の若者を調査してきたトップマーケターであるSHIBUYA109 lab.所長の長田麻衣氏は、Z世代が電話を嫌がるのは「心の凪を守るため」だと語ります。本記事では、長田氏が若手と上司のコミュニケーションをスムーズにする方法をまとめた著書から、「電話にまつわる世代間ギャップを埋める具体的なコミュニケーション法」をご紹介します。※本記事は書籍『ほめられると気まずすぎてしぬZ世代、ほめて伸ばそうと必死になる上司世代』 (長田麻衣:著/徳間書店)から一部抜粋・編集したものです「話したほうが早いのに…」 Z世代が電話を嫌がる理由【上司世代の本音】電話で話したほうが手っ取り早いし伝わりやすい
【Z世代の本音】電話は心の「凪」を脅かす大波若手世代は電話を受けるのもかけるのも、なるべく避けたい生き物。ハッキリ言うと、「避ける」より「嫌がる」という表現の方がしっくりきます。主な理由は、自分のメンタルを穏やかに保ちたいから。彼らはセルフコントロールへの思いが強く、過度な感情の起伏を嫌がる傾向にあります。自分の精神状態は常に、風が止み水面が静まった「凪(なぎ)」のような穏やかさを保持したい。怒りたくもないし悲しみたくもない、過度に喜びたくもない。常に凪いでいるために、あえて人間関係でも一定の距離を保つ傾向があるほどです。ところが電話というものは突然予告なくかかってきて、せっかくキープしていた心の「凪」をぶった切ってくるし、仕事のペースも乱します。彼らにとって電話は、凪を脅かす強風の如く、リスクとストレスが詰まった脅威的存在なのです。若手世代としても相手の「凪」を乱したくないため、自分から電話をかけることにも躊躇します。かけるとしても、チャットなどで「今から電話をしてもいいですか?」と対応の可否を事前確認することが最低限のマナーであり思いやりという考え。そもそも、一部の業種を除き電話に慣れていない若手世代は、対面で話すより緊張してしまいます。〈上司世代向けアドバイス〉
電話OKなタイミングを事前確認とはいえ、メールでは伝わりにくいこともあるし、口頭で話した方が手っ取り早いこともありますよね。どうしても若手に電話で話したいことがあれば、いきなり電話をかけるより前に、チャットで電話対応の可否を尋ねるのが吉。そうすれば相手も心の準備ができますし、電話の用件がわかればその返事を用意したり頭の中で応答シミュレーションしたりして臨むことができます。もちろん、一刻を争う緊急事態は別。いちいち確認など取っていられないので、電話しても構いません。ただし、これもあらかじめ「緊急事態は電話をする」という共通認識を持たせることをおすすめします。>>>「言わなくてもわかるでしょ」と思ってない?リモート会議の顔出しする・しない問題、世代間の違いとは?【専門家が解説】■著者略歴: 長田麻衣(おさだ・まい)
株式会社SHIBUYA109エンタテイメント SHIBUYA109 lab.所長。総合マーケティング会社にて、主に化粧品・食品・玩具メーカーの商品開発・ブランディング・ターゲット設定のための調査やPRサポートを経て、2017年に株式会社SHIBUYA109エンタテイメントに入社。SHIBUYA109マーケティング担当としてマーケティング部の立ち上げを行い、2018年5月に若者マーケティング機関「SHIBUYA109 lab.」を設立。現在は毎月200 人のaround20(15歳~24歳の男女)と接する毎日を過ごしている。セミナー登壇ほか、TBS『ひるおび』でコメンテーターも務める。著書『若者の「生の声」から創る SHIBUYA109式 Z世代マーケティング』(プレジデント社)。
OTONA SALONE



職場の報連相が全てテキストになると、言った言わないの伝達ミスが減るし、記録が残って合理的だった