モラハラ・夫婦問題カウンセラーの麻野祐香です。「働く女性」は、モラハラやDVをする夫から簡単に逃げられるのでしょうか。いいえ、そんなことはありません。さまざまな事情から、支配的な配偶者との結婚生活を続けている方は少なくありません。オトナサローネ世代のモラハラ被害にフォーカスした本連載、今回は、結婚した翌日から夫が豹変し、暴言から暴力へとエスカレート。最終的には夫から逃げることになったMさんのお話です。※本記事は、相談者様への敬意と守秘義務に十分配慮したうえで、モデルケースとして編集・再構成しお届けしています。特定の人物や事例を示すものではありません。3年付き合ったのに、夫のヤバさに気づけなかったMさんと夫が出会ったのは、マッチングアプリでした。遠距離だったため、頻繁に会うことはできませんでしたが、LINEは毎日欠かさず、テレビ電話でもよく話していました。交際中の夫は、本当に細かいところまで気がつく人で、Mさんが不安になれば、その気持ちを吹き飛ばしてくれるような言葉をかけてくれました。数か月の交際なら、相手の本当の姿がわからなかったということもあるでしょう。でも、Mさんは3年も付き合ったのです。Mさんはバツイチで、小学5年生の子どもがいました。だからこそ、今度の結婚は絶対に失敗できない。そう思い、3年という時間をかけて、夫のことを見てきたつもりでした。本当にいつも優しく、頼りになる男性だったので、「この人なら大丈夫」そう思って結婚しました。ところが、夫は結婚した途端に豹変したのです。「やっと妻になったね。家族には優しくしなくていいんだよ」夫からそう言われたMさんは、最初は冗談だと思いました。ところが、夫は真顔でした。「家族は俺に気を遣うものだろ」そして、「俺は神だから」そんなことまで平然と言うのです。昨日まで優しかった人が、結婚した翌日から「家族には優しくしなくていい」と言い出し、Mさんへの思いやりを失い、命令するようになりました。Mさんには、何が起きたのか理解できませんでした。「逃げられない」状況になると豹変するケースは多いしかし、これはモラハラ加害者に見られる特徴のひとつです。結婚前は驚くほど優しくても、「もう自分から離れない」という安心感を得た途端、態度が大きく変わることがあります。恋人だった女性を、結婚した途端に「自分が支配してもいい存在」と捉えるようになるのです。「3年も付き合っていたのに、なぜわからなかったのだろう」Mさん自身も、何度もそう考えました。思い返せば、Mさんには優しいのに、時折目つきが怖くなることがあった。レストランの従業員に偉そうな態度を取ることがあった。ごみをポイ捨てするなど、常識を疑うようなところもありました。けれど、その一つひとつを、当時のMさんはモラハラのサインだとは思いませんでした。3年という時間をかけても見抜けなかったからこそ、結婚後に夫が豹変したときの衝撃は、とても大きかったのです。夫がモラハラだと気づいても、Mさんはすぐに離婚して家を出ることができませんでした。一番大きかったのは、子どものことです。Mさんは夫と暮らすために、子どもを連れて転居したばかりでした。当然、子どもも転校しています。「もとの家に帰ろうか」そう子どもに聞いてみましたが、「もう転校はしたくない」と言われました。自分一人なら、家を出る決断ができたかもしれません。でも、離婚すれば、子どもはまた学校を変わることになります。今度の結婚は大丈夫だと思って、子どもを連れてここまで来た。それなのに、また自分の決断で子どもの生活を変えることになる。そう思うと、自分の気持ちだけで離婚を決めることはできませんでした。夫の起業を支えたのは私だったけれどそして、Mさんが簡単に夫との関係を切れなかった理由は、もうひとつありました。夫の会社のことです。夫は遠距離恋愛をしていた頃から、起業を計画していました。その頃の夫は、Mさんにとって優しく、信頼できる恋人でした。「結婚したら、二人で一緒に仕事をしていこう」Mさんも、そんな未来を思い描き、夫の起業のために自分のお金を出していました。そして結婚する2か月前、夫は会社を立ち上げたのです。結婚後は、Mさんがイラストレーターの仕事を続けながら、夫の会社の仕事も手伝うことになっていました。夫がモラハラだとわかっていても、Mさんは夫の会社に出資し続けました。そのお金を取り戻すためにも、夫の会社を手伝いながら、お金の流れを把握しておきたいと考えていました。夫は、Mさんを自分の支配下に置いていると信じていたのでしょう。税務署に知られたら困るような怪しいお金の流れについてまで、Mさんに指示していました。Mさんは、夫の会社や夫名義の通帳のお金の流れを把握できるようになると、その内容を撮影し、証拠として残していました。いつ離婚する日が来ても、自分が不利にならないようにしておこうという覚悟はあったのです。本編では、3年間優しく接してくれていた夫が結婚した途端に豹変し、Mさんが子どもの転校や夫の会社への出資など、さまざまな事情からすぐには離婚できなかった経緯についてお届けしました。▶▶「離婚したい」そう告げた瞬間、夫は私を打った。スーツケースひとつで子どもと逃げた妻の決意 では、夫からの暴言や支配がさらに激しくなる中で、Mさんがついに離婚を決意し、子どもと家を出るまでについてお届けします。
OTONA SALONE



の本質が現れ出たモノと考えることができる。神は細部に宿るのだ。←自分のことは神棚に置いて何をいうw