夫婦問題・モラハラカウンセラーの麻野祐香です。こんなに優しい人と結婚したら幸せになれると夢見て結婚したのに、結婚した後に、優しい姿は偽りで本当はモラハラ夫だったとわかり苦しんでいる女性がたくさんいます。仕事を持って経済的に自立している女性であっても、子どものためにと離婚を思いとどまり、モラハラに苦しみ続けるケースも。そんな女性たちの悩みについて、長年に渡りカウンセリングを続けてきた私なりの対策をお伝えしています。長期休暇中に、モラハラ夫のモラハラ行動は倍増します。今回は「毎年お正月が来なければいい」と願うF子さんのお話を書かせていただきます。※本記事は、相談者様への敬意と守秘義務に十分配慮したうえで、モデルケースとして編集・再構成しお届けしています。特定の人物や事例を示すものではありません。【実録・カウンセラーから見たモラハラ・リバイバル】連休はいつも地獄Fさんはため息まじりに、今年のお正月休みを振り返ってこう話してくれました。「私は、夫のモラハラがひどくなるので年末年始が大嫌いです。結婚して15年にもなると、もう夫には何も期待していません。期待しては裏切られる、その繰り返しだったからです。といっても、私が望んでいたのは、掃除を少し手伝ってほしいとか、買い物を手伝ってほしいとか、その程度のことなんです。でも夫は掃除もしないし、文句ばかり。お正月料理の買い出しにも興味がなく、一緒に買い物へ行っても、自分の好きな売り場に勝手に行ってしまいます」年末年始は、大掃除や買い出し、食事の準備などで、普段以上に家事が増えやすい時期です。共働きであっても家事の多くを妻が担っている家庭では、休暇中だからこそ負担が増え、「せっかくの休みなのに、まったく休めない」と感じることもあります。Fさんの場合は、そうした家事負担に加えて、夫の高圧的な態度や暴言にも悩まされていました。自分の部屋を掃除されると怒り狂うモラ夫「夫に『自分の部屋は自分で掃除してよ。床に洋服が散乱しているでしょ』と言うと、『自分のタイミングでやる。俺に指図するな』と言うんです。夫は、自分の部屋を勝手に掃除されるとものすごく怒るので、私はもう掃除しないことにしています」夫の部屋には、いつもペットボトルなどが散乱しているそうです。以前、あまりにも汚れていたため、Fさんが片付けたことがありました。「すると、『俺のものを勝手に捨てたな! 弁償しろ!』と怒鳴り散らしたんです。『ティッシュやペットボトルしか捨てていないよ』と説明しても、『いや、ここに置いてあった100万円当たっていた宝くじがなくなっている。弁償しろ!』と言い出しました。そんな宝くじは最初からなかったのに、平然とそんなことを言う夫に呆れました」その出来事をきっかけに、Fさんは「どんなに汚れていても、夫の部屋には手を出さない」と決めたそうです。「でも、さすがに年末くらいは掃除してほしくて、夫に頼んだんです。それでも結局、何もしないままお正月を迎えました。私が寝る部屋ではないので、もう見ない。気にしない。そう決めました」F子さん夫婦は、寝室を別にしています。夫のいびきがひどいことに加え、冷房を強く効かせて眠る夫と同じ部屋にいると、F子さんが体調を崩してしまうためです。「夫婦別室でなければ、夫のモラハラに苦しみながら15年も一緒に暮らしてこられなかったと思います」F子さんはそう話します。夫の部屋についても、今回のことをきっかけに、どれだけ散らかっていても、もう気にしないと決めたそうです。「ありがとうの気持ちもないのか」と言う夫に…「年末、夫がずっとスマホを見ていたので、『窓を拭くのを手伝って』と頼んだんです。すると、『は? お前は俺が遊んでいると思っているのか。仕事の情報収集なんだよ。俺には休みなんてないんだからな』と言われました。何を言っても、自分のしていることを正当化する夫です。もともと期待もしていなかったので、それ以上言うのはやめました」F子さんは、当時の気持ちを、諦めにも似た様子で振り返ります。リビングには、夫が脱ぎっぱなしにした服が散らばっていました。見かねたF子さんが、それらを夫の部屋に持って行ってクローゼットにかけようとすると、今度はこう言われたそうです。「今、俺だってやろうとしていたんだ。俺がやろうとしているのに、お前が勝手にやるからやる気をなくすんだ。それに、この家はクローゼットのスペースが少なすぎる。服をかけられないんだよ」散らかった服について注意されたことに対して、今度は家のつくりのせいにしたのです。さらに夫は、F子さんに向かって大声で怒鳴り始めました。「お前は俺をイライラさせることしかしない女だ。1年間働いてくれてありがとうという気持ちも持てないのか。普通の妻なら、夫が年末にやっと休めてよかった、ゆっくりさせてあげようと思うものだろ。掃除は女の仕事だ。それなのに、お前は俺に掃除をさせようとするうえに、文句しか言わないのか!」「夫のモラスイッチが入ったあとは、そばにいると何を言われるかわからないので、私は別の部屋の掃除をしに行くしかありません。令和のこの時代に、『掃除は女の仕事』なんて言葉を聞くとは思いませんでした。でも、それを平然と言う夫は、結局、大掃除を何ひとつ手伝いませんでした」家庭によって家事分担の形はさまざまですが、共働きであっても、掃除や料理などの家事がどちらか一方に偏ってしまうことはあります。さらに、モラハラ傾向のある夫の中には、「普段からきちんとしていれば、大掃除なんて必要ない」
「普段掃除をしていないから、年末に大変になるんだ」
「掃除は女の仕事だ」
「自分は外で働いて疲れている。家庭のことは妻がやるものだ」といった言葉で、自分が家事をしないことを正当化する人もいます。妻も仕事をしているにもかかわらず、自分だけが大変だと思い込み、妻の負担には目を向けない。そのような態度が続けば、妻の不満や疲労が積み重なっていくのは当然です。今回も、F子さんが求めていたのは、夫にすべてをやってほしいということではありませんでした。「少しでいいから一緒にやってほしい」。ただそれだけのことすら受け止めてもらえないことが、F子さんを長年苦しめていたのです。本編では、年末年始になると夫のモラハラがひどくなり、「毎年お正月なんて来なければいい」と感じていたF子さんのお話をお届けしました。▶▶「俺は大切な“ご主人様”だから良い肉を食べる権利がある」妻が離婚を決意した年末年始では、年末の買い出しや元旦の食卓、さらに夫の実家で浴びせられた言葉をきっかけに、F子さんが「もうこれ以上我慢しない」と離婚に向けて動き始めるまでをお伝えします。
OTONA SALONE


