マンガ規制「知らない」の声も

コメポ

東京都は11月30日、定例都議会に6月の都議会で否決された、過激な性描写のある漫画やアニメの販売規制を目的にとした青少年健全育成条例改正案を修正のうえ再提出した。この改正の動きに対して、講談社、小学館、角川書店などの出版社で構成するコミック10社会は12月10日、石原慎太郎都知事が実行委員長を務める「東京国際アニメフェア2011」への出展をボイコットすると発表した――。NewsCafe夜便「夜の調査隊」では東京都の「青少年健全育成条例改正案」についてのアンケートを取ったところ「賛成」6.7%に対して「反対」35.1%という結果となった。

■NewsCafeユーザーの意見

【賛成】

◆大賛成です!!少年誌なんて血が出るわ刃物や拳銃で人は撃つわで危ないし真っ裸はでるでアニメも同じだ(男性/30代/会社員)

【反対】

◆規制した所で結局は興味のある事なので、陰でコソコソ今より酷いモノを目にする可能性が高いと思う。(男性/30代/会社員)

◆ある程度の規制は必要。だけど今回の条例に関してはやりすぎな感じがします。(女性/20代/学生)

◆学校の教科書じゃないんだから、そこまで、やらなくても、いいと思う。(男性/40代/主婦)

◆表現の自由の制限につながる。規制したくなる気持ちは分からなくないのですが。自主規制を求める程度にして。正当性があるかの様に規制する事で規制の実績を重ね、こういった意見を書き込むサイトも規制する筈(男性/40代/フリーター)

また、アンケートでは「条例の件を知りませんでした」が38.7%とそもそもこの件を知らない人が多いことも分かった。

【条例の件を知りませんでした】

◆都民ですが知らなかった。この質問を見てさっそく検索しました。この条例には賛成。暴力や変な性描写など一部の漫画は将来自分の子どもには読ませなくない。ただの娯楽で済まない内容のものは排除して欲しい。(女性/20代/会社員)

◆このことに関しては知らなかった。でもどちらともいえないがその人の自由だ。(女性/30代/その他)

◆初の試みらしいが文化人が抗議するほどというから青少年に影響するだろう。表現の自由が拘束されるのは文化人の権利喪失、次いでは義務しなくてはならなくなる仕事上のもどかしさが面倒だな。(女性/20代/会社員)

【その他】

表現の自由はわかる。だから、全てを規制するのではなく、発達途中の青少年に悪影響がある要素(極度な性描写や過剰な暴力シーンなど)は規制すればいいと思う。その線引きが難しいんだろうけど…。(女性/20代/フリーター)

■条例改正の流れ

「東京都青少年の健全な育成に関する条例」をめぐっては、2010年2月に18歳未満のキャラクターの性的行為を過度に描いた漫画の子供への販売・レンタルを規制する内容の改正案が提出されたが、6月に都議会で多数を占める民主党が「規制の範囲があいまい」などと反対したため否決された。

今回の再提出改正案では「あいまい」と指摘を受けた「非実在青少年」といったキャラクターの規定に関する文言や「18歳未満」を削除するなどの修正した内容となる。6月に反対していた都議会民主党は12月10日の総会で、賛成する方向でおおむね一致。都議会では自民、公明両党も賛成する方針のため12月15日の本会議で成立する可能性は極めて高くなった。

また、石原都知事も12月3日に東京都小学校PTA協議会が提出した改正案の早期制定を求める緊急要望に対し「性に開放的な海外でも子どもは対象外。(日本は)野放図になり過ぎている」とコメントしている。

■改正反対の動き

今回の改正案修正に対する反対の動きは東京国際アニメフェア2011」への出展をボイコットを表明したコミック10社会のほか、日本ペンクラブが「相変わらず公権力が人間の内面や言論表現の自由に介入することに対する謙抑的な配慮が感じられない」と表明。また、「あしたのジョー」の作者・ちばてつや氏や「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の作者・秋本治氏らが集まり反対声明を発表している。

反対派の主なの意見としては「"18歳未満""非実在青少年"という対象を限定した文言を削除したことにより、逆に規制の幅が広がり拡大解釈される懸念がある」という声が上がっている。また、今回の改正案修正のプロセスへの疑問や成立した場合さらに新たな規制案成立の流れが強まることへの懸念の声もある。

今回の条例は「表現の自由」や「青少年の教育」だけでなく「法」の成立や規制の解釈をめぐるものだけに、12月15日の本会議に注目が集まっている。

一昔前に悪書追放運動が盛んな時期がありましたね。当日悪書の急先鋒だったのが手塚先生をはじめ偉大な先生方の今では高い評価の作品たちです。しかし当時の道徳観では容認できなかったのでしょう。しかし今度の規制はそんな市井から興ったのではなく公からのもの。影響力は大きい。先のコメとのように、私達の道徳倫理観の希薄さが問題なのだと思う。その大元を改善しないかぎり漫画だけでなく身の回りの多くのものが規制されていくでしょう。そういえば私が子供の頃はTVでは道徳や教訓を教える番組が多かったですが。今では・・・それだけ軽んじてきたのでしょうね。
漫画や小説で、妄想するだけなら、別に問題はないと思います。…しかし、妄想を現実に引き出して、犯罪に追い込む事件が多いですね。(きっかけは宮崎勤事件です)

だから、条件や規制することは仕方がないと思いますが、逆に強制的だと中国みたいになってしまうから、なかなか難しいですね。

ちなみに最近の女性(少女)向けのコミックは、男性成人コミックより過激です。しかし、妄想によっての酷い犯罪は聞いたことないから、男より女のほうがしっかりしていますね?
過激な性描写という曖昧な表現では、納得しないひとが出てきても仕方がない。

例えば違法行為が含まれる性描写など、具体的に規制する性描写をもっと明確にするべきである。

ちなみに、全ての性描写を規制せず放置するのも問題である。

また、出版社側は少年誌、少女誌の自主基準はあるのだろうか。

無ければ大問題と思う。

昔なら北斗の拳、今ならONE PIECEのような漫画が、今の時代で少年誌に掲載されて良いかどうかは、漫画家や出版社で検討するべきである。
少年雑誌に、売れればいいということのみに走り、自己規制をしてこなかったこともあるんじゃないかな。
条例を一応作っておけばいいと思っているのかな? 条例に賛成して子供を守った気分でいたいだけだとも思ってしまう。
親がいくら性教育したってこれだけ性の情報が溢れてたら無駄だろうね。漫画やアニメの規制も効果は望めない。もう子供を安心して育てられる環境じゃないんだよ日本は。性犯罪の被害者の大半は女性だから自分で身を守る術を子供の内から教えよう。強い女の子に育てるのだ。空手とかいろいろあるでしょう。あとは男どもがますます草食系になっていく事を願いましょう。
私には、13才の娘9才の息子がいます。それぞれの子どもの特徴もあり、娘はかなりお下劣な漫画などをケラケラ笑って楽しんでます。息子は、そのままを受け取りやすく漫画だけでなく映像も気をつけてあげないと、良くないイメージを心に植え付けてしまいそうです。単純に過激な描写は良くないと思っていますが見たくなるのも当然・現実の世界にあることです。つまりは親と子どもの関わり方なんだと思います。父親と母親が喧嘩ばかりしてるのに何で子どもをつくったんだろうと子どもの頃に、汚いと思っていました。性教育も両親が仲良くしてれば分かりやすかもしれません。ただ、年齢が幼い子どもには規制は必要だと思います。
石原に自民党恐るべしだね
一体誰のための社会やら?下手すれば妄想族と紙一重のクリエイター達の為の社会じゃないって!だから彼らの無茶な論理に叶う為の法律なんて最初からムリ☆彼らのお眼鏡に叶おうと叶うまいと、先ずは子どもらの心身の健康を最優先した法を制定して頂きたい☆「世間は綺麗事では済まない」「免疫も必要」─それが「彼ら」の常套句!これじゃあ気力体力の弱い方達が養生出来ず文字通り弱肉強食の野蛮な世界に日本が成り果てる☆
未熟な子供が空想と現実の区別がつかない子が、昔に比べて多くなってるのでは?
凶悪な犯罪を起こした、未成年者をニュースで見る度に感じます。
ゲームでも漫画でも暴力賛美、性犯罪賛美の物は規制が必要だと、情報豊満な時代には必要だと思います。

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